引越し業者に依頼する際に私たちは当然利用者の立場としてものを見てしまいますが、引越し業者から見て困る利用者を考えてみて下さい。
例えば、子どもが春から大学生で一人暮らしを始める際の引越しで、父親が張りきって作業員の搬出作業を手伝うという事がありますが、作業員からしてみると手伝いは不要。
作業員の中で運ぶ順番など考えているのに、素人の父親が入る事でリズムが崩れてしまうのです。
お子さんに良いところを見せたい、何か役に立ちたいという気持ちもわかりますが、引越し作業はプロにおまかせして温かい目で見守りましょう!
作業員との人間関係が円滑に進む事で、気持ち良く引越しができるというメリットもありますよ♪
まずは知っておきたい、引越し業者が運べないもの
引越し業者に金庫などを頼んでしまうケースが稀にあります。
金庫の中身が空っぽなら問題はありませんが、もしも金庫に貴重品が入っていたら普通は運搬を断られると思います。
その理由は『責任をとれない』というのが大きいです。
一番大きな理由は『盗難』。
これは悪意のある利用者が、本当は大切なものが入っていなかったにも関わらず「大切なものが入っていたのに盗まれた、どうしてくれるんだ」と詰め寄るのを避けるためです。
そのため、業者側としては、貴重品の運搬を頼まれるととても困ってしまうのです。
動植物や美術品などもこれに当たるので、これらは自分で運びましょう。
立地条件や大きな荷物についての情報を提供しない
住居が3階建て以上、あるいはトラックが入れないような狭い場所だった――――
もっとも困るのはこのようなケースかも知れません。
このような場合というのは、特別な車両が必要になったり、人手が必要になります。
もちろん、見積もりの段階で言っておけばちゃんと考慮されます。
非常に困るのが、電話などでの見積もりだけで決めた場合。
引越し当日に来たはいいけれど、こんな状況となれば、追加料金の可能性もあります。
また、極端に大きい家具の場合も事前に通知が必要です。
サービス外のことを要求する
引越し業者はあくまで「引越し業者」です。
不用品の処分などは、原則してもらえません。
また、荷造りをしてくれるプランでなければ、荷造りは利用者の手で行います。
ときどき、このような「サービス外のこと」を要求する利用者がいます。
しかし当然本来の料金に入っていないので、引越し業者を困惑させることになります。
引越し熟練者からのアドバイス
最後に、18回の引越しをした人間からちょっとアドバイスをしましょう。
見積もりのときも業者が来たときも、対応は丁寧語で、あくまで謙虚に接しましょう。
引越し業者といえども、相手はロボットではありません。
そのためどうしても、丁寧なお客さんには丁寧に接したくなります。
ちょっとしたイレギュラーが起こった場合でも、助けようとしてくれることもあります。
もちろん、上で触れたように、サービス外のことは要求できません。
しかし「融通をきかせたくなるお客さん」とそうでないお客さんがいるのは当然のこと。
また、お互いを思いやって行える引越しというのは純粋に気持ちいいですよね。