ピアノの引越しは他の荷物のようにトラックに積み込み引越し先へ搬送するだけではありません。
調律が狂わないように丁寧な梱包、運搬、設置と細心の注意を払う必要があります。
ピアノの種類によっては引越し先の搬入経路などもしっかりと確認しておく必要がありますね。
そんなデリケートなピアノ、大切な物だからこそ知識も経験もある専門業者に頼みたい、引越し業者では不安と思う人が大半だと思います。
でも、ピアノ引越しもできる引越し業者ではピアノ専門業者と提携、委託している場合が多いのでそこまで心配する必要はありません!
ピアノの基本運送費目安
ピアノ運送を引越し業者に依頼する場合、基本的な運送費用は主に以下の2点によって変動します。
①ピアノの種類
②移動距離
【ピアノ運送相場料金】
~50km | ~200km | |
アップライトピアノ | ¥20,000~ | ¥40,000~ |
グランドピアノ | ¥30,000~ | ¥60,000~ |
※あくまでも相場料金です
グランドピアノはアップライトピアノよりも体積が大きいため、アップライトピアノの約1.5~2倍の金額が相場料金となっています。
ちなみにエレクトーンは近距離で1万5千円程度~が相場料金です。
ホームページに表記があった引越し業者では以下の金額から承っています。
ファミリー引越センター | ¥10,000~(+税) |
アップル引越センター | ¥16,000~(+税) |
ホームページに金額のある引越し業者は少なく、記載がない引越し業者がほとんど。
上記2社はホームページに記載がありましたが結構料金差がありますよね。
運搬時の環境などによってもかなり金額は変動があると思うので、見積もり時にしっかりと確認しましょう!
やっぱりピアノ専門業者に依頼したいという場合は、10,800円~という割安なところもあり、引越し業者より安く済む場合もありますが条件次第です。
専門業者だとYAMAHAもピアノ引越しは依頼可能で、YAMAHAの製品ならピアノの製品番号を伝えるとスムーズに見積もりをしてもらえますよ♪
引越しと同時に預かりによるクリーニング依頼もできるので、日頃ピアノ内部までお手入れが行き届いていないと思ったら併せて依頼するのもありですね!
引越し業者とピアノ専門業者ならどちらが良い?
繊細なピアノの運送を依頼するのに、引越し業者とピアノ専門業者どちらが良いか悩みますよね。
安心できるのは経験豊富なピアノ専門業者と思われがちですが、引越し業者もピアノ専門業者と提携している事が多く、ピアノに関する知識があるスタッフもいるので安心しておまかせできますよ。
もちろん提携先の専門スタッフが作業を行うので運搬後の調律などもしてもらえます♪
引越しも併せて行う人は引越し業者に依頼してしまった方が一度で手配などが済むので余計な手間もかかりませんね!
搬出入の環境により追加料金の可能性あり
基本料金に加えて搬出・搬入の際の環境によっても金額が変動する事があります。
- 階段使用
- エレベーター使用
- 2階建て以上
- 玄関からの搬出入が困難
- ピアノを解体して搬出入
マンションなどでエレベーターがない、使用できないという場合も追加料金が発生します。階段で通常の荷物と同じように運ぶと階が上がるごとに5千~1万円程度費用が発生します。
エレベーターを使用する際にも回数ごとに費用が発生します。ピアノの種類、部屋の階数にもよりますが、3千~1万円は別途費用が発生すると考えておきましょう。
階段からの搬出入で特に問題になるのが戸建ての屋内階段。一般的な戸建て住宅は階段が狭いため、大きなピアノの搬出入には手間がかかります。
ピアノが階段や玄関を通るのが難しく、解体できない物は窓から搬出入する場合があります。手吊りもしくはクレーン車での作業が必要となり追加料金が発生する事も。クレーン車は1万5千円~、手吊りに関しては人手を要するので1万~3万円程度は考えておきましょう。
どんな方法を使ってもピアノを搬出入できないという時は、最終手段のピアノ解体。追加料金はピアノの種類に関わらず3万円以上かかる事がほとんどです。
ピアノ引越しは便利なオプションサービス
ピアノの運送を引越し業者に依頼する場合、有料のオプションサービスですが、運搬後に一時預かりなどをしてくれる引越し業者もあります。
- 調律やクリーニングサービス
- 敷板を用意してくれる
- 一時預かり可能な引越し業者あり
引越し業者によっては引越し完了後に調律やクリーニングサービスがあります。
ピアノは少しの振動や刺激で音程が狂ってしまう程デリケートな物。
引越しの際に同時に頼んでおけばすぐに使用できるようになって安心ですね。
畳の上にピアノを置く時にピアノの重みで跡が付かないように使用されるのが敷板。
新居で敷板を使用したい場合、あらかじめ伝えておけば用意してくれる引越し業者もあります。
引越し先が落ち着いてから搬入したい、建て替えなどで仮住まいにはピアノが置けないなどの場合、引越し業者よっては一時的にピアノを預ける事が可能です。
決まった期間内なら無料、1日単位で1日/500円前後、1ヶ月単位で1ヶ月/1~2万円程度など料金設定は様々です。
ただし、引越し業者に預ける場合、通常のトランクルームなどと違い保管環境が多少劣る部分もあります。
ピアノや絵画などは温度や湿度が重要ですが、引越し業者の一時預かりサービスでは保管方法が必ずしも空調が整った環境の下ではない可能性があります。
引越し業者によるので預けたい期間が長い場合は引越し業者に相談をして、ピアノだけはトランクルーム専門業者にお願いしても良いと思います!
【ピアノ運送対応業者】
調律 | クリーニング | 修理 | 買取 | |
アート引越センター | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
サカイ引越センター | 〇 | × | × | × |
アリさんマークの引越社 | 〇 | × | × | 〇 |
日本通運 | 〇 | 〇 | × | 〇 |
ヤマトホーム コンビニエンス |
〇 | △ | △ | 〇 |
ハート引越センター | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
カルガモ引越センター | 〇 | × | × | 〇 |
ハトのマークの 引越センター |
〇 | 〇 | 〇 | × |
ピアノ引越し事前確認項目
引越し先の道幅やエレベーターの有無・エレベーターの広さなどによっても金額に変動があるので、見積もり時に営業マンに伝えられるように確認しておきましょう!
- 搬入経路
- 床の強度
- 床材
- 保証内容
- 雨天時の対応
ピアノを搬入する部屋まで階段で運搬するのかエレベーターが使用できるのか、また、階段の形状や幅、エレベーターの間口や奥行も確認してください。マンションの場合は廊下の幅も併せて確認した方が良いです。
2階以上に搬入する時は引越し業者のトラックが建物に横付けできるかも重要。
引越し先に到着してから搬入経路が確保できず急遽引越し業者の一時預かり利用、クレーン車を要請するなどのケースがあるので注意が必要です。
グランドピアノ・アップライトピアノで重量がある物は設置可能な部屋を確認しておきましょう。床の強度によって設置できない場合もあります。
カーペットやクッションフロアなど床材は設置が必要な場合、搬入前に手配を忘れずに行いましょう。特に畳の場合は傷予防の工夫が必要です。
他にも保証内容、雨天時の対応・運送方法も確認しておきましょう!
ピアノは重量のある物なので運搬中にトラブルが起きないとは言えません。
例えば、手が滑って落としてしまったなど、万が一の保証がどのような内容か確認しましょう。
雨天時の引越しはピアノに限らず他の家財道具も濡れる事があれば大問題ですよね。
基本的に雨だからといって引越しが中止になる事はありませんが、ピアノは湿気に弱く非常にデリケートな楽器です。
雨天時のピアノ輸送でも養生をして予定通り搬入をするのか、後日延期になるのか事前に確認しておきましょう。
特に後日延期になる場合、キャンセル費用や預かり保管料の発生など細かい部分も担当者と確認してく事が重要です。
引越し業者に頼む方が手間はかからない
引越し業者もピアノ引越し専門業者も、自力で探すのはかなりの手間と労力がかかりますよね。
インターネットで『ピアノ 引越し』と探すだけでも相当な数の情報が出てきてしまい、途中で探すのがイヤになってしまう程…。
でも、ピアノも引越しさせるとなると、普通の引越しよりかなり費用がかさむ事になります。
不用品として処分、新しく買い替えや人に譲るという事がない限り、ピアノだけ引越しという機会は少ないと思います。
ほとんどの場合は引越しをする際にピアノも新居へ運搬になるのではないでしょうか。
ただ、不安だからピアノだけ専門業者という手もありますが、引越し前は本当に忙しく別々に手配するのは面倒ですよ。
また、荷造りを始めると思っていた以上に荷物が多く、どこから手を付けて良いかもわからない、荷造りがスムーズに進まないという事は少なくありません。
引越し業者では荷造りや荷ほどきまで行ってくれるサービスもありますが、費用を抑えるためには荷造りも荷解きも自分で行う事が一番。
ピアノの運搬もあるとなると尚更、引越し費用節約を考えたいですよね。
そんな時は引越し料金が安くなる裏ワザを活用しましょう!
この裏ワザを使えば有料オプションサービスのピアノ運送があっても、トータルコストを抑える事ができます。
まずは複数の引越し業者に見積もり依頼する事がポイントです♪
引越しとピアノ運送を引越し業者に1本化するメリット
最後にピアノ引越しのメリットをまとめてみました!
- 窓口を集約できる
- 引越し時間の短縮に繋がる
- トータルコストの節約に繋がる
別々の業者に依頼した場合に起こるのは、2つの業者に依頼しなければならないという事。
準備やら何やらでそれでなくても朝から忙しい引越し当日に2つの業者を相手にするのはかなり面倒ですよね…
その点、引越し業者に同時依頼すれば窓口を1本化出来きるのでスムーズな引越しが可能に!
引越しとピアノの運送を同じ業者に依頼しておけば引越しそのものの時短になります!
例えば、引越し業者とピアノ引越し専門業者に別々に依頼したとして、どちらも同じ時間帯に搬出・搬入作業をしてもらえるかはわかりません。
でも、引越し業者にピアノも依頼しておけば、同じ時間帯に作業を進められますよね。
引越し料金もピアノ運送費用も、統一価格が存在しないため引越し業者によって金額は様々です。
ただ、引越し業者にまとめて依頼する場合は、合計金額から値下げ交渉する事ができるので、結果的に引越し業者とピアノ運送業者を別々にするよりコストを抑えられる可能性があります!