引越しをする時は引越し作業中の立ち合いが必要です。
基本的に引越しは旧居から荷物を搬出、トラックに積み込み、移動して新居へ荷物を搬入が大まかな流れとなります。
この流れから言うと旧居からの搬出時と新居への搬入時の2回、引越しの立ち合いは必要という事になります。
例えば、新居のカギを預けて引越し作業は引越し業者におまかせしたいという人もいるかもしれませんが、荷物の積み忘れや破損・紛失などのトラブルがあってもすぐに気付く事ができません。
トラブルを未然に回避してスムーズに引越しをするために、原則引越し作業の立ち合いは必要と考えておきましょう!
引越し作業にも立ち合いが必要な理由
引越し作業にも立ち合いが必要な1番の理由はやはりトラブルを未然に防ぐため。
万が一、旧居の搬出時や新居の搬入時に、依頼者の立ち合いがない状態で引越しをして、荷物の積み忘れや破損・紛失があっても引越し業者から申告してくる事は少ないと思います。
例えば、作業員が作業中に誤って荷物を床に落として、ダンボールの中で食器類が割れてしまったとします。
その場ですぐにダンボールを開梱して中身の確認ができれば良いですが、立ち合いをしていなければすぐには確認ができませんよね。
食器類をいつまでもしまっておくという人は少ないと思いますが、引越し後にダンボールを開梱しない人が意外と多く補償期間を過ぎてしまう事があります。
引越し業者の補償期間は大体1ヵ月~3ヵ月
補償期間内なら何かしら対応してもらえる可能性が高くなるので、新居へ搬入が完了したらまずは割れ物の入ったダンボールの中身をチェックしてください。
他にも建物の壁や床に傷が付くというトラブルもあります。
ほとんどの引越し業者では壁や床に傷が付かないように、専用資材を使って建物を保護する養生を行います。
賃貸物件の場合はエントランスなど広範囲での養生が必須というところも。
立ち合い人がいないという事は、もし引越し業者に誤って付けられた傷だとしても、元々あった傷なのかどうかはわかりませんよね。
上記のようなトラブルを回避するためには立ち合いをして、できれば引越し作業が入る前に壁や床の写真を撮っておくと良いです。
・引越し作業が始まる前に壁や床の写真を撮っておく
・搬入後は早めに割れ物を確認
旧居が賃貸物件の場合は建物に付いた傷のせいで高額な修繕費用を請求される可能性もあります。
新居が賃貸物件の場合も退去時に高額な修繕費用を請求される恐れがありますが、持ち家だとしても新築の家に傷を付けられたら相当ショックですよね…。
また、新居への荷物の搬入時に立ち合い人がいないと、引越し業者は家具家電の配置や荷物の搬入部屋がわかりません。
搬入作業後に家に行ってみたら自分の希望通りの配置ではなかったとしても、大型の家具家電を自分で動かす事は困難です。
立ち合いをしていれば自分の希望通りに家財道具も配置してもらえるし、作業完了前ならやっぱり場所を移動したいという要望に答えてくれる引越し業者も多いですよ♪
どうしても引越しの立ち合いができない時は代理人を検討
引越し予定日にどうしても抜けられない用事ができてしまったという場合、キャンセル、引越し日を変更する、代理人にお願いするという方法があります。
早い内に引越し予定日に抜けられない用事ができてしまった事がわかればキャンセルや引越し日の変更もできますが、ギリギリではキャンセル料の発生や新しい引越し希望日に予約がとれない可能性もありますよね。
引越し作業立ち合いの重要性
『引越し作業の立ち合いができないくらいでキャンセル?』と思うかもしれませんが、引越し作業の立ち合いは部屋の退去時の立ち合いと同じくらい重要です!
引越し当日に自分たちがやる事と言えば、部屋のちょっとした掃除や荷物の指示などですが、大切な荷物だから丁寧に扱ってほしいという人は尚更立ち合いをした方が良いですね。
荷物や作業を監視している人がいるだけで作業員の意識も変わってくると思うので。
ただ、本当にどうしても立ち合いができない、でもその日に引越しをしなければ住む家がなくなってしまうといった事情があるなら、代理人にお願いするしかありません。
もしも代理人にお願いしたいと考えている人は、下記2点をマストで確認しておきましょう!
・代理人が親族以外の場合は身分証明書などが必要か
基本的に引越し作業の立ち合い代理人は誰でもできるのですが、引越し業者によっては親族のみと限定される事もあります。
友人や知人など第三者の場合は身分証明書の提示が必要になる事も。
当日いきなり依頼者本人以外が立ち会いますなんて事にならないように気を付けてくださいね。
家族や友人に引越し作業の立ち合い代理人になってもらう時の注意点
信頼できる家族や友人にお願いして引越し作業の立ち合いをしてもらう時は、搬出入の時間をしっかりと伝えておく事がポイント。
引越し当日は代理人でもスムーズに引越し作業の指示ができるように、割れ物などの取り扱い注意品、新居に持って行くものなどがわかるようにお互い事前に確認しておけると良いですね。
新居で家具家電の配置場所がわかるように間取り図に書いておくなど、なるべく代理人が困らないように準備しておくのがベストです!
また、近くに家族や友人がいないため代理人を立てる事ができないという場合や、どうしても仕事や約束などで立ち合いが難しい場合は、引越し業者の便利なサービスを利用する方法もありますよ。
引越し業者の便利なサービスは賢く活用
旧居から新居へ引越しをするまでに時間が必要な人向けに、新居に運び込む予定の荷物を一時的に預かり・保管してくれる荷物の一時保管サービス。
ほとんどの引越し業者で一時保管サービスは引き受けてくれますが、預かり期間や金額は異なるので、利用したい場合は要問い合わせです!
・全ての業者で行うサービスではない
・保管環境が整っていない場合が多い
・荷物の出し入れが自由ではない
家の建て替えやリフォームなどの際に利用する人が多いですが、今回のケースのように引越し当日だけ都合が合わないという事なら、すぐに荷物を引き取る事ができると思うので無料で預かってもらえる可能性も。
ただし、トラックや屋内型倉庫の場合は空調などもなく保管環境が良くないため、デリケートな荷物を預けるのはオススメしません。
少し長めに保管を考えている人はトランクルームも検討してみしょう!
引越し搬出・搬入の立ち合い注意点
旧居から荷物を搬出する時は、引越し業者に割れものなど壊れやすいものがあれば伝え、取り扱い注意を促し荷物を丁寧に扱ってもらいましょう。
また、荷物の搬出が終わった部屋から積み忘れがないか・壁や床に傷が付いていないかなどのチェックは作業員まかせにせず自分でも行ってください!
壁や床に傷を付けてしまっても自分からは言ってこない作業員もいるので…。
次に、新居への荷物の搬入時はなるべく新居へ依頼者が先に到着していた方が良いです。
引越し業者は1日に1件だけ引越し作業をする訳ではないので、引越し業者を待たせる=次のお客さんを待たせる事になってしまいます。
たとえ自分が1番最後のお客さんだとしても、待たせる時間ができてしまう可能性がある場合は、見積もり時に当日の流れを決めた方が良いです。
反対に交通状況などで引越し業者が遅れるという事もないとは言えないので、引越し当日は他に予定を入れないのが1番ですね。
引越しの立ち合いも必須
旧居の退去時やガスだけではなく、引越し作業にも立ち合いが必要という事がお分かりいただけたでしょうか!
基本的に引越し当日は時間に余裕を持つ事が重要です。
もしも、引越し当日になって急な予定が入ってしまいキャンセルをすると、運賃及び料金の50%以内を請求されます。
実は、2024年6月1日より改正され、引越しのキャンセル料金が値上がりしました…。
改正前 | 改正後 | |
当日 | 運賃の 20%以内 |
運賃及び料金の50%以内 |
1日前 | 運賃の 10%以内 |
運賃及び料金の30%以内 |
2日前 | ー | 運賃及び料金の20%以内 |
決まっていた予約がキャンセルされるのは引越し業者に限らず大きな痛手になります。
例えば、搬出や退去立ち合いまでは自分で行い、新居での搬入時は代理人にお願いするといった方法もありますよね。
以前よりもキャンセル料金が値上げしているので、キャンセルするのではなく当日に予定を入れない、代理人を立てるといった対策をとりましょう!
最後はちゃんと作業が完了しましたよと引越し業者とお互いに確認をするためでもあるので、なるべく自分で最後まで引越し作業を見届けられると良いですね。