私たちは引越し業者と聞くと「引越しをやってくれる業者だろう」という認識くらいしかありません。
これは当然と言えば当然の事です。
でも、一口に引越し業者と言ってもその種類は非常にたくさんあるのです。
そこで今回は、「引越し業者の種類と特徴」についてみていくことにしましょう。
形態の違い
まずはシンプルに、「形態の違い」から見ていきましょう。
引越し業者というと、「引越しのことだけをやっている業者」というイメージを持つひともいるかと思います。
しかし、意外や意外、実は兼業で引越しを取り扱っている会社、というのもあるのですね。
このような会社の場合、普段は違う仕事をしており、お客様から「お願いします」という電話をうけたときだけ、引越し業者として活躍します。
専門の引越し業者に比べて技術力が未熟である傾向が強いものの、普段は他の仕事で利益をあげているため専門業者よりも金額が安いです。
ただ、このように「専門か、それとも兼業か」よりももっと大きな違いがあります。
それが、「会社の規模と対応荷物の規模による種類分け」でしょう。
大手、中小、そして赤帽
私たちがCMなどでよく耳にするのは、やはり大手のものです。
大手の会社というのは、サービスも細分化されており、
依頼者側が一切荷物に触らなくても引越しができる、
というスタイルのものを提供している会社さえあります。
また、同じ会社でも、プランによっては、「大型の荷物だけを運びます」というものも選ぶことができます。
一つの会社の中で自分にあったサービスを選ぶことができますし、社員教育もしっかりしているので、
当たりはずれは極めて少ないでしょう。
また、万が一何か不具合があっても、クレーム対応などがしっかりしており、対応も信頼できます。
地方にも必ず存在していますから、どんな場所でも対応してくれます。
ただし、金額は高いですよ。
中小業者に頼む場合、地場に強く、大手の企業に比べて金額も安くすみます。
評判がわかっているのであれば、中小業者に頼むのも良いでしょう。
ただし、個人の性質や業者の性格によって品質などは左右されるため、大手業者に比べると、
ハイリスクハイリターンではあります。
最後に紹介しておきたいのが「赤帽」です。
これは軽トラックでの引越しを専門に扱っているものであり、費用はもっとも安いです。
ただし、積載量は350キログラムまでなので、荷物の少な目のひとの一人暮らし程度が限界でしょう。
また、基本的には運転手が一人、多くても二人での引っ越し作業となります。
ある程度一人で引越し作業ができるひとならば、利用価値が高いでしょう。
サービスで選ぶ
上記でも軽く触れましたが、
「どんなサービスを受けられるか」によって業者を選んでもいいでしょう。
妊婦さんがいる場合、特に、「すべてお任せ」で引越しできるサービスはありがたいものです。
ただ、サービスにこだわるのであれば、選べる業者が、
実質的には大手業者に限られてしまうのが難点ではありますね。