高校を卒業して就職や進学して遠方の大学へ行く事になり、未成年者が部屋を借りないといけないという場合がありますね。
初めての一人暮らしなら部屋を探す方法も、ましてや賃貸契約の方法なんてわからない人がほとんどです。
そもそも未成年者が一人で契約をする事ができるのかという問題があります。
未成年者が賃貸契約を交わす事は法律上できないと決められていて、もしも契約に至ったとしても無効となります。
未成年者が賃貸契約をしたい場合は両親や親権者の承認が必要です。
未成年者自身で賃貸契約はできない
未成年者が単独で賃貸契約を交わす事は法律上できません。
未成年者は成年者に比べ経験もなく、取引や契約に関する知識も乏しいため悪い業者に騙され不利益を受けないよう法律で保護されています。
仮に未成年者が勝手に不動産会社に行き契約をしても取り消す事ができます。
不動産会社も無効になるような契約は初めからしたくないですよね。
そのため不動産会社では親権者の承認を受けているか確認を行い、承認を受けている前提で仮契約を行うのが一般的。
契約時には親権者の同意書をもらい、親権者の承認があるという事で住人が未成年者であっても契約を交わせるようになります。
原則的に両親がいれば2人の承認が必要となります。
もしも親権者がいない場合は家庭裁判所に申し立てを行い未成年後見人を選任してもらい、親権者の代わりとなってもらいます。
片親の場合はその人の承認があれば契約をする事は可能です。
未成年者でも親権者の承認があれば賃貸契約は可能ですが、ほとんどの不動産会社では親権者が賃貸契約の保証人になる事を要求されます。
また、未成年者でも結婚をしている場合は成年者として扱われるため、親権者の承認がなくても賃貸契約が可能です。
未成年者の賃貸契約は審査が通りにくい
未成年者が賃貸契約をする際に両親や親権者が保証人になれば審査に関して特に問題はありません。
ただし、保証人がいない、親権者がいても保証人になれない、収入が少ないため保証人として認められないなどの場合があります。
学生は基本的に収入がないため親権者の中で収入がある人が保証人になる必要がありますが、未成年者でも社会人で収入がある場合は家賃保証会社を利用する方法も。
家賃保証会社を利用する場合も基本的には親権者の承認が必要ですが、承認を得る事ができ、家賃保証会社の審査に通れば契約は可能です。
ただ、収入があっても未成年者は審査が厳しくなるので預貯金をある程度、できれば家賃の半年分程貯めておき審査時に通帳のコピーを提出するとプラス要素に!
審査に落ちてしまった時は自分で契約するのは難しいので、親権者がいれば親権者に契約してもらう、会社勤めなら会社に賃貸契約を結んでもらう代理契約という方法があります。
他にも家主と直接契約できる物件なら家主の承諾が取れれば契約できるので、不動産会社に探してもらうのも一つの手ですね。
不動産会社で契約の際に親権者の同伴は不要
引越し先が遠方だと親権者が一緒に行く事が難しいというケースもあり、不動産会社で契約する際は親権者の同伴は通常必要ありません!
でも、不動産会社側からすると親権者が同伴しないなら、まずは親権者の承認をもらってから来てもらいたいと思いますよね。
未成年者の学生さんが1人で部屋探しに来て母親の承認は得ていたが、父親には事後報告をして結局承認してもらえず契約取り消しという事も良くある話し。
不動産会社も確認が必要となる案件だと仮契約をした後でも、すぐに契約してくれるお客様がいればそちらに決めてしまうなんて事も…。
そんな時に決定権のある親権者が同伴していればその場で決定する可能性は高いので、不動産会社の人も営業に力が入り良い部屋を紹介してくれると思います♪
契約を取り消したい時は連絡
未成年者が親権者の承認なしで契約をした場合どうしたら良いでしょうか。
まず、契約を取り消すためには下記の条件が挙げられます。
- 契約者が未成年
- 結婚経験がない
- 親権者が承認してない
例えば親権者が両親の場合、母親は承認しているが父親が承認していない、これは契約の取り消しができます。
契約を取り消しにするには契約者または親権者から契約の取り消し通知など意思表示が必要ですが、実際は不動産会社に電話で連絡、店頭に行って断る程度で取り消ししてくれる事がほとんどです。
その際に預り金などを支払っている人もいると思いますが、取り消しの意思表示をする事で契約は無効になるのでその時点で預り金などは返金されます。
ただし、未成年者が成年者と偽って契約した場合は契約の取り消しができません。
実際に不動産会社で契約する場合は身分証明書などで確認をするので、単独で未成年者と契約を交わす事はほぼないと思います。
また、不動産会社での契約は賃貸仮契約ではなく、あくまで審査が通るまでの仮契約となるので契約を取り消したとしても損害賠償などの心配はありません。
親権者の承認を取る事が必要
未成年者が自分だけで賃貸契約をする事はできないという事がわかりましたね!
両親がいれば必ず2人からの承認が必要です。
様々な事情があるとは思いますが、まずやらなければいけない事は親権者の承認を取る事!
また、学生さんの場合はできるだけ親権者と一緒に不動産会社へ行く事をオススメします。
未成年者の上に収入のない学生さん相手では不動産会社も本当に契約できるのか不安に感じ、良い部屋を紹介してくれない可能性があります。
未成年者は賃貸契約の審査が厳しく、基本的には親権者が保証人になる事を要求されます。
審査が通らない時は社宅や会社の寮なども検討してみましょう!
未成年者は法律で保護されているように、まだまだ一人前とは認められていません。
どうしても親権者の力が必要になるので親権者に協力してもらいステキな部屋を見つけてくださいね♪
また、引越しが決まったら引越し業者を利用する人は物件と併せて引越し業者も探しましょう!
引越し業者で働く若いアルバイトさんが大変なように、いくら若くても自力引越しは相当体力を使います。
一人暮らしで荷物が少なければ引越し業者に依頼してもそこまで費用は高くないのですが、進学などで引越しが増える繁忙期は単身でも引越し料金は上がります。
でも、大丈夫!
引越し料金を安くする裏ワザがありますよ。
この裏ワザを使えば繁忙期も閑散期もきっと満足できる引越し料金にする事ができますよ。
浮いたお金はインテリアに充てても貯金しても良いですね♪