年末になり、今年も大掃除の季節がやってきました。
慌ただしい年末で、大掃除をどうしようか悩んでしまう方は多いでしょう。
しかし、1年の溜まった汚れを放って置いたまま新年を迎えたくありませんよね。
- キレイな我が家で新年を迎えたい…
- 1年の積もりに積もった汚れをどうにかしたい!
こんな大掃除に関する悩みを、主婦300人に調査を行いました。
調査結果を元に、収納コンサルタントの須藤昌子氏が主婦の大掃除に関する悩みをズバッと解決致します!
収納コンサルタント須藤昌子氏直伝の掃除・収納テクニックにより、「短時間」かつ「簡単」「手軽」に驚くほど掃除・片付けが進む事間違いなし。キレイになったお家で気持ちよく新年を迎えましょう。
調査回答者の属性(300人)
■居住形態:持ち家(一戸建て)38.0%(114人)/持ち家(マンション・集合住宅 等)14.0%(42人)/賃貸(一戸建て)7.0%(21人)/賃貸(マンション・アパート)40.0%(120人)/社宅・寮1.0%(3人)
■同居家族人数:2人24.0%(72人)/3人36.3%(109人)/4人31.7%(95人)/5人以上8.0%(24人)
調査1:住まいの年末大掃除をする予定(300人)
主婦300人を対象に年末大掃除の実施について調査したところ、「大掃除をする」と回答した方が73.0%(219人)、「大掃除をしない」19.3%(58人)、「未定」7.7%(23人)という調査結果が出ました。
「大掃除をする」と回答した方の割合は7割以上に登る事から、1年間蓄積された汚れや散らかった部分を「新年を迎える前になんとかしたい」と考える方が多い事が伺えます。
調査2:大掃除に掛ける時間・目安 (219人)
主婦219人を対象に年末大掃除に費やす時間について調査したところ、「1時間以上~3時間未満」41.1%(90人)、「3時間以上~5時間未満」33.3%(73人)、「5時間以上~10時間未満」17.4%(38人)、10時間以上」6.4%(14人)、「30分以上~1時間未満」1.8%(4人)という結果になりました。
7割以上を超える人が1時間以上~5時間未満の時間を掃除に費やしており、全体平均で約4時間(246分)を費やしていることが明らかになりました。
なお、30分未満の回答選択肢もありましたが、30分未満と回答した人は0人でした。
そのために簡単な掃除で済むことが後回しになってしまい、やるべき掃除箇所が増え、放置したことで蓄積してしまった汚れ落としに、時間を要すことが、この結果に結びついているのではないかと感じました。
調査3:大掃除で1番面倒(厄介)な場所(219人)
※1回答につき1~3位を選択・・・1位3ポイント、2位2ポイント、3位1ポイントとして算出
主婦219人を対象に年末大掃除で一番面倒・厄介な場所を調査したところ、上位3ヶ所は以下の結果になり、回答者219人の調査中6割以上が選択しています。
- 1位:キッチン(換気扇) 356ポイント(135人が選択)
- 2位:風呂・洗面台(浴槽・排水口) 279ポイント(154人が選択)
- 3位:窓ガラス・サッシ・網戸・雨戸 275ポイント(133人が選択)
この結果からキッチンのガンコな油汚れ、風呂・洗面台の落ちにくいカビ汚れ、手の届かない窓ガラス、サッシや網戸・雨戸の汚れなど、「普段なかなか掃除の行き届かない場所」が面倒・厄介な場として選ばれる傾向にあると言えます。
次項では、面倒(厄介)な掃除場所として選ばれた3ヶ所「キッチン(換気扇)」、「窓ガラス・サッシ・網戸・雨戸」、「風呂・洗面台(浴槽・排水口)」の掃除方法について、主婦の悩みの声を参照し、整理収納コンサルタントの須藤昌子氏にアドバイスをしていただきました。
調査4:面倒な掃除場所、その悩みと解決策〜整理収納コンサルタントの須藤氏のアドバイス〜
【面倒な掃除場所 第1位:キッチン(換気扇)】


でも、レンジフードなどは、週に一回掃除するなどルーティン化してしまうのも一つの方法だと思います。内部のプロペラ部分などは、3か月や半年に一度と決めてお掃除をすることで年末の憂鬱も軽減できます。
<レンジフードの掃除>
油汚れには、アルカリ性の洗剤を使うことをお勧めします。水と洗剤を混ぜた洗剤液をしみこませた雑巾で拭いたあと水吹き乾拭きをするとキレイになりますが、なかなか時間的にも難しいかと思いますので、そんな時は、セスキがおすすめです。100均でもセスキは手に入り、汚れもさっと落とすことができるのでお勧めのナチュラル洗剤です。
<内部の掃除>
換気扇に付着した油汚れは、温かい方が緩んで汚れ落ちがよくなるので、2重にした大きめのビニール袋の中に洗剤と40度程度のお湯を入れ、軽い汚れは30分、頑固汚れは2時間程度つけておき、軽くスポンジでこすると汚れが落ちてきます。漬け込みをせずに汚れを落とすには、日ごろのお掃除するサイクルを早くし、アルカリ性洗剤を吹きかけて短時間放置し、お湯で流すだけでも簡単にキレイにできます。
【面倒な掃除場所 第2位:窓ガラス・サッシ・網戸・雨戸】


お掃除の手順は、まずサッシ部分の埃を刷毛などでキレイにしておき、その後、霧吹きで窓ガラスに水をかけ、上部から順にスクイージーでコの字を描くように、下へ下へと進めていきます。
時々、スクイージーについた水分を、雑巾で拭き取れば、窓ガラスをよりキレイにすることができます。網戸は、上半分、下半分で区切り、窓ガラス同様にコの字を書くように水拭きでキレイにすることができます。
汚れは暖かい時期の方が落ちやすいので、春や秋などの季節を目安に掃除のタイミングを決めてもいいかと思います。汚れをため込んでしまうことで、数十分で終わるお掃除も、専用の洗剤や道具や力を使って掃除しなければいけない状態に悪化してしまうので、定期的にやるようにすると後々楽に掃除することができます。
【面倒な掃除場所 第3位:風呂・洗面台(浴槽・排水口)】


カビの原因は、水分、温度、汚れです。
この3つがそろわないように注意するだけでも、キレイな水回りを保つことができます。
バスルームは、使用直後でも翌朝でも、水分をふき取るよう心がけるだけでカビを予防することができます。水垢は、バスルーム用洗剤を吹きかけてサッと流せばキレイになる時短掃除の洗剤も増えていますので、上手に利用することもおすすめです。
排水口も汚れると手で触るすら嫌な状態になりますので、毎日掃除または1日おきに掃除するといったように、掃除サイクルを短めに決めておくと、お掃除も憂鬱に感じなくなります。
洗面台も、せめて週に一度は掃除したいもの。毎週金曜日に掃除するなど、おうちのスケジュールに合わせた日に決めておくと、キレイを保つことができ、大掃除がとてもラクになります。
調査5:大掃除をしない(または未定)の理由(81人)
「年末の大掃除をする予定ですか」という質問に「いいえ」または「未定」と答えた81人の方に理由を調査したところ、「普段から掃除しているので必要ない」64.2%(52人)、「時間が無い」29.6%(24人)、「その他」3.7%(3人)、「プロ(掃除サービス・専門家・代行)に依頼する」2.5%(2人)という調査結果になりました。
その他理由の一部は以下の通りです。

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調査結果により、「普段から掃除しているので必要ない」といった回答が最も多い事から、家事や育児のスキマ時間にコツコツ掃除を熟している方が多いようです。
日々のお掃除を楽に済ますためにお勧めするのは、スムーズにお掃除できる環境と「ついで掃除」です。後回しの掃除にしないためには、どうやったら掃除をやれるようになるのか?を考えておくと、何が邪魔してお掃除ができないのかがわかりますし、どのタイミングでやればいいのかもおのずと分かってくるかと思います。
例えば、キッチンに調理道具や調味料を出しっぱなしにすることで、お料理する時は楽かもしれませんが、お掃除するという観点から考えると、置いてあるものを持ち上げての掃除や置いてあるもの自体のお掃除も加えてやらなければならず、大変な掃除になってしまいます。
お掃除の手間を減らすことを考えたら、何も置いていないキッチン掃除は楽ですし、毎日掃除することも苦に感じることなくできると思いませんか?
また、ついで掃除は、自分が洗面台を使ったときについでに掃除する。トイレを使ったときについでに掃除する。そんな掃除を続けていると習慣化され「考えないお掃除」が出来るようになり、大変なお掃除も時短でき楽な年末を迎えることができるのではないでしょうか。
無理なく苦なく、汚れをためずにできる自分なりの掃除の仕方を考えると、キレイに保つことができます。
<監修者紹介>
須藤 昌子(すどう まさこ)/整理収納コンサルタント、整理収納アドバイサー1級
「片付け方が分かれば、誰にでも出来る」という理念のもと、おうちを使いやすく無理せずきれいに使える方法や家事を楽にするためにすべきコツをわかりやすい説明と実行しやすい方法で提案。書籍『リバウンドしないしゅうのうはどっち?(KADOKAWA)』、『死んでも床にモノを置かない(すばる舎)』を出版。おうちスタイリングレッスンや整理収納サポート&コンサルタントだけでなく、テレビ出演や監修など活動は多岐にわたる。
- 調査方法:インターネット調査
- 調査期間:2023年12月3日~2023年12月7日
- 調査対象:20代~60代主婦 300人
- 調査監修:須藤昌子(整理収納コンサルタント)(https://ameblo.jp/room-cozy/)