引越しをする時に住民票の移動や公共料金の解約など様々な手続きが必要となりますが、オートバイを持っていればオートバイの手続きも必要です。
オートバイは排気量により手続き方法が異なります。
例えば原付バイクは役所で手続きとなり、同一県内なら転居届を出せば自動的に変更できますが、県外へ移動する場合はナンバープレートの変更も必要です。
126cc以上のオートバイの場合は陸運局での手続きとなり、同一管轄内なら住所変更のみ、管轄外ならナンバープレートの変更手続きが必要です。
もしも仕事が忙しく手続きに行けないという人は代行業者を利用する方法もあります。
県外に引越し時の手続き方法と期間
原付バイクの場合は同一県内の引越しなら転居届を提出すれば自動的に変更されるので、ナンバープレートの返納や廃車手続きは不要です。
ただ、県外へ引越しをする際にはナンバープレートの変更手続きが必要となります。
手続き期間は引越し後15日以内です。
原付バイクを含む50cc~125cc以下のオートバイの手続き
①現在住んでいるエリアの役所に行きナンバープレートの返納、廃車申告受付書の受け取り
②引越し先エリアの役所に行き廃車申告受付書を提出、登録完了後に新しいナンバープレートを受け取る
※自賠責保険の住所変更も行いましょう。
手続きに必要な物
ナンバープレートを返納し、新しいナンバープレートをもらう際に必要な物。
現在住んでいるエリア
□廃車申告書
□ナンバープレート
□標識交付証明書
□身分証
□印鑑
引越し先エリア
□廃車申告受付書
□住民票のコピー、免許証など新住所が公的に確認できるもの
□印鑑
役所でもらう廃車申告書や標識交付証明書、ナンバープレートなどは全て無料で発行してもらえます。
標識交付証明書はナンバープレートの交付を受けたバイク、使用者に対して役所より発行される書類で車でいうところの車検証に近い物なので非常に重要な書類です。
もしも廃車申告書や標識交付証明書を紛失しても再発行が可能で発行手数料なども発生しません。
自賠責保険
自賠責保険の住所変更については契約している保険会社、または代理店(バイクを購入した店舗)などに連絡をして、住所変更する旨を伝え自賠責保険承認請求書をもらいます。
書類に必要事項を記入して自賠責保険証と車検証のコピーと一緒に提出すると住所変更がされた自賠責保険証を受け取る事ができます。
自賠責保険の住所変更は忘れてしまう事が多く、万が一何か起こった際に慌てて手続きをする事にならないように事前に住所変更はしておきましょう!
オートバイは排気量で手続きが違う
原付バイクを含む排気量が125cc以下のオートバイと、それ以上のオートバイでは引越し時の手続きが異なります。
排気量126cc以上の軽、小型二輪自動車の場合は管轄が陸運局になり、同一管轄内の場合は住所変更手続き、管轄外の場合は住所変更+ナンバープレートの発行手続きが必要です。
手続きの期間に関しては125cc以下同様引越し後15日以内。
126cc以上のオートバイの手続き
◇引越し先が同一管轄内の陸運支局
自動車損害賠償責任保険証書、軽自動車届出済証記入申請書などの必要書類を持参して、管轄内の陸運局に行き住所変更などの登録手続きを行う。
◇引越し先が現在の陸運支局の管轄外
自動車損害賠償責任保険証書、軽自動車届出済証記入申請書などの必要書類、ナンバープレートを持参し管轄内の運輸局にて登録手続きを行う。
必要書類は126cc~250cc以下の軽二輪自動車と251cc以上の小型二輪自動車で一部異なるので注意が必要です。
手続きに必要な物
126cc~250cc以下の軽二輪自動車
□軽自動車届出済証
□軽自動車届出済証記入申請書(運輸局で購入可能)
□自動車損害賠償責任保険証書(契約期間が残っているもの)
□住民票(3ヶ月以内、コピーOK)
□委任状(提出者が本人以外)
□ナンバープレート(引越し先が現在の陸運支局の管轄外)
251cc~以上の小型二輪自動車
□自動車検査証(検査証)
□住民票(3ヶ月以内、コピーOK)
□手数料納付書
□申請書(提出先運輸局で購入可能)
□印鑑
□委任状(提出者が本人以外)
□ナンバープレート(引越し先が現在の陸運支局の管轄外)
書類の中には費用が発生する物があります。
申請書100円程度、ナンバープレート発行手数料500~700円程度。
ナンバープレートの発行手数料に関しては各役所によって異なるので問い合わせてみてください。
時間がない人は代行業者を使うのもオススメ
引越しするだけでも準備や他の手続きで手一杯になると思いますが、オートバイを持っている人は更に手続きなどが増えますね。
最近は引越し業者などでも忙しい人などのために引越し後の諸々の手続きを代行してくれるサービスがありますが、実はオートバイの手続きも代わりに行ってくれるサービスがあります!
代行業者は2種類。
オートバイの輸送業者が手続きを代行してくれるケースと、オートバイの手続きのみしてくれる専門業者があります。
例えば、オートバイ専門の輸送業者は輸送料金に+料金で手続き代行、点検サービスなども行っています。
原付バイクの場合は最寄りの役所に行って手続きを行うため基本的に代行サービスがないのですが、軽・小型自動二輪は手続き代行可能。
ナンバープレートの変更ありの場合と、変更なしの場合で料金が異なるのでインターネットで代行業者を何社か探して問い合わせてみてください。
また、オートバイの手続き代行業者もオプションサービスで費用が発生するものも少なくないので契約の前に要確認です!
ナンバープレートは自分で取り外しを
オートバイがあって引越し先にも持って行くという人は、管轄が変わればオートバイの変更手続きも必要となります。
排気量によって手続きをする場所や変更する物も異なるので、自分のオートバイの排気量だとどこで手続きができて何が必要かを確認しておきましょう。
手続き期間は引越し後15日以内と短く、引越しでバタバタしていたり、疲れていると15日なんてあっという間に過ぎてしまうので注意です!
また、ナンバープレートの変更が必要な場合、ナンバープレートは自分で取り外しをしなければいけません。
もちろん変更後の取り付けも自分で行う必要があります。
ナンバープレートの取り外し・取り付けはドライバーなどの工具があれば難しい事ではありませんが、錆びていると外しにくいようなのでケガなどに気を付けてください。
ナンバープレートのないオートバイは使用できないので間違ってもナンバープレートのないオートバイで手続き先に行かないようにしましょう!
オートバイの手続き自体は必要書類を揃えるだけなので難しい事はありませんが、陸運局に行く場合など遠方にある事も多く行けない人もいるかもしれません。
そんな時はオートバイの輸送を依頼した業者に手続きの代行を頼むのも一つの手。
費用はかかりますが時間がない人などは検討してみてください。
バイクの輸送方法
手続きも大事ですが何より肝心なのは引越し先までの輸送方法です。
近距離引越しなら自分で乗って行くのが一番ですが、長距離引越しだと自分で乗って行く事が難しい場合も。
そんな時は引越し荷物と一緒に引越し業者に依頼するか、バイクのみ輸送してくれる専門業者に依頼しましょう!
引越し業者に依頼する場合はトラックに他の荷物と一緒に積み込む事ができれば無料で引越し先まで運んでくれる可能性があります。
大型バイクや荷物量の関係でトラックにバイクが積み込めないという場合は引越し業者が委託しているバイク輸送専門業者に依頼する事になります。
バイク輸送専門業者に依頼した方が知識も豊富なので安心ですが、引越し業者とは別に依頼しなければいけないので手配するのが面倒というデメリットがあります。
ただ、引越し業者が委託しているバイク専門業者に依頼すると引越し業者を通して依頼する事になるので、直接バイク輸送専門業者に依頼するより料金が高くなる可能性も。
バイクはどんなに排気量が少ない物でもやはり『大きな物』になります。
しっかりと固定されていなかったためにバイクに傷が付いた、故障したというトラブルも少なくありません。
引越し先まで安全に運んでもらうなら多少費用がかさむのも仕方ないと思います。
でも、そんなにお金を捻出できないという人は引越し費用を抑える裏ワザを使いましょう。
私もいつも引越しの時には使っている裏ワザです!
引越し前は考えている以上にとにかく忙しいです。
無事に引越しを終えるために手間も労力もかけずに引越し業者を見つけてくださいね♪