例えば、隣近所の住民が深夜に大騒ぎをする、上階からの水漏れで自分の部屋が水浸しになる、お湯が出ない、トイレの水が流れないなど、トラブルの種類も様々…
トラブルが発生すると、特に一人暮らしが初めてという人は焦ってしまうと思います。
でも、そんな時のために管理会社や大家さんがいるのです。
今回は賃貸物件で起こりがちなトラブルが発生した場合の対処法をご紹介します!
トラブル断トツNo,1騒音トラブル
マンションやアパートなどの賃貸物件に住んでいて一番多いトラブルは、やはり騒音トラブル。
騒音問題は人によって音に対する捉え方が異なるため、トラブルに発展しやすい傾向にあります。
少し極端な事例ですが、ある物件で何件か短期間での退去が続いたため管理会社が退去理由を確認したところ、下の住人が少し歩いただけなのに床を棒のような物で突いてくるのが怖くなり退去するとの事でした。
その後の入居者も同様の被害相談があり、管理会社が入居者の在宅時に部屋の中で待機し少し歩いたところ、やはり棒のような物で突いてきたため管理会社が階下の住人に事情を聞き被害は収まりました。
階下の住人の言い分としては、足音がものすごくうるさかったためにやったとの事でした。
必ずしも相手方が悪い訳ではなくても、その人にとっては騒音になる場合もあるという事ですね。
上記のような場合や同じ建物内の住民が大騒ぎをする、大音量で音楽を流しているなどの騒音トラブルが起こった場合、どのような対応をすれば良いと思いますか?
一番避けてほしいのが、自分で直接注意に行くなどの行為です。
自分で直接注意や文句を言うと、ケンカや後で嫌がらせをされるなど二次トラブルに発展する恐れがあります…
そんな時は管理会社や大家さんに連絡をしてほしいのですが、その際に詳細に伝えるべき事が3点あります。
- どの場所で音がするか
- 騒音が発生する時間
- 音の内容(音楽、話し声など)
トラブルに関して連絡をすると管理会社はまず、建物全体に対して掲示物やチラシなどで騒音トラブルがある旨を通達。
それでも解決しない場合は実際に音の状況を確認し直接音の原因の住人に注意をします。
騒音トラブルは管理会社や大家さんの注意によって一時的に収まっても再発しやすい傾向にあります。
もしも再発したとしても、管理会社や大家に相談するしかありません。
騒音を出すからと言って入居者を追い出す事は、手間も費用もかかるため注意以上は特に進展がない場合が多いのが現状です。
管理会社や大家が注意してもダメな時はガマンしてそのまま生活を続けるか、割り切って引越しをするかという判断になりますが、賃貸住宅は引越ししやすいのがメリットなのでストレスをためるよりは、引越しをしてしまった方が良いかもしれませんね。
天井から水が!?水漏れトラブル
天井にシミができる程度ならまだマシですが、リビングが水浸しになったりしたら大変ですよね。
上の階からの水漏れによりトラブルが起こった時は、できるだけ早く管理会社や大家へ連絡をし原因を突き止め対処してもらう事が重要です。
水漏れトラブルは放置すると被害が拡大するので、とにかく早めに対処してもらいましょう!
また、自分が水漏れの原因を起こし、下の階に水漏れを生じさせてしまったらまずは原因を排除し、管理会社や大家に連絡をして、階下への被害を確認してもらう必要があります。
原因がわかれば良いのですが原因がわからない事もあると思うので、管理会社などへ連絡をして水漏れの原因を調査してもらいましょう!
調査で原因が判明すれば工事などの対応はしてもらえますが、費用に関しては自分の不注意などが原因だと自身の火災保険などで対応、共用部分が問題なら物件の管理組合の対応となります。
もしも火災保険などに加入していない場合、水漏れトラブルでも数百万の損害賠償を支払わなければならない事もあるので、注意が必要です。
お湯がでない!トイレの水が流れない!設備トラブル
賃貸物件の場合、新築は別ですが設備が故障しない限りは修理・交換は行いません。
賃貸物件で設備が故障したら、とにかく早めに管理会社か大家さんに連絡してください!
設備は基本的に大家の持ち物となるため、勝手に修理をすると費用を負担してもらえない場合があります。
緊急の際はやむを得ない事もありますが、焦らずにできるだけ管理者に対応してもらいましょう。
その際に修理業者がいつ来るか、いつまでに修理をしてくれるかを必ず確認してください。
退去時の原状回復費用!?費用トラブル
その際に原状回復費用のうち、退去者の負担はいくらくらいになるかを確認します。
通常は平成28年に定められた国土交通省のガイドラインを基準に費用算定しますが、中には原状回復費用を高く見積もり請求してくる管理会社や大家さんもいます。
ふすまの張り替え代、畳の交換代、ハウスクリーニング、壁紙・床の張り替えなどといって多額の費用を請求された、敷金が返金されなかったといったトラブルが多発しています。
ただ、退去時の費用トラブルは貸し手が相手なので、他のトラブルのように相談する訳にもいきません。
国土交通省のガイドラインにもあるように、原状回復費用は貸主の負担としていて、6年以上住んでいた部屋のクロスや畳などは経年劣化で減価償却されているとみなして良いと判断されます。
故意過失で設備を壊してしまったり、ペットが壁に傷を付けたりした場合はもちろん借主の責任ですが、普通に生活していれば高額な請求はないはずです。
また、敷金は保証金と同じで家賃滞納があればその費用に充当しますが、何もなく部屋を明け渡した場合は全額返金が原則です。
ただ、中には原状回復費用、修理費用と相殺して返金しない人もいるので注意しましょう。
賃貸住宅でのトラブルはとにかく管理者を頼る
もしも騒音、水漏れ、設備などのトラブルが発生したら、まずは管理会社や大家へ連絡しましょう!
自分で解決できる問題もあるかもしれませんが、近隣住民との人間関係のもつれなど二次トラブルになる事も少なくありません。
水漏れや設備に関するトラブルはまだ良いですが、騒音や不審者、泥棒など人間が関係してくるトラブルはなるべく誰かを頼る事をオススメします。
管理会社や大家にはトラブルに対応する義務があるので、遠慮せずに相談してみましょう。
また、原状回復費用の高額請求、敷金返還などの費用に関するトラブルについては、貸主側が相手なので第三者の公的機関に相談するという方法があります。
原状回復費用については国土交通省のガイドラインも制定されていて、よほどの過失がなければ高額な費用を請求される事はないという事を覚えておいてください。
また、敷金についても本来は全額返金となるので、納得できない場合は公的機関へ一度相談してみましょう!
賃貸物件でのトラブルは、どんなケースでも自分で解決しようとせず、必ず誰かに相談する事を心がけてください。