引越し先を決め荷造りをしてと、何かと忙しい一人暮らしの準備ですが、身の周りのことだけでなく公的な手続きや各種届け出も忘れずに行わなければなりません。
特に遠方へ引越しをする場合は必要書類の取り寄せなど手間がかかる場合があるので、引越し前後に行う事をリスト化して手続き漏れのないように注意しましょう。
最近は各種手続きをインターネットでできるサービスも増えていますが、中には身分証明書の提示が必要な場合もあります。
免許証を身分証明書の代わりに使用している人は住所変更を忘れると現住所の照明ができないなどの面倒も生じてしまうので、忘れずに行ってくださいね!
引越しの手続きは引越し前後の2段階
引越し前に行う手続き一覧
- 住民票の転出手続き
- 郵便物の転送手続き
- 公共料金の利用開始依頼
- 銀行口座の住所変更手続き
- 携帯電話の契約者住所変更
現在の居住地である市区役所で住民票の手続きをします。
窓口で転出の旨を申告し証明書の交付を受け、交付された証明書を転入先の市区役所へ1週間以内に持参。
郵便局の所定のはがき、もしくはインターネットでも申し込みが可能。
この手続きを済ませておく事で、転居後に旧住所へ送付された郵便物が新住所が無料で転送されます。
転送開始日が設定できるので引越しの数日前から転送を開始しておくと、引越し当日に郵便物が配達され未受領となる事を防げます!
ただし、転送不要と書かれた郵便物は転送されないので、自治体や公的機関への住所変更は早めに済ませておきましょう。
引越しの当日から新居で電気、ガス、水道、インターネットの利用ができるように、事前に利用開始日を各業者に連絡。
各業者の連絡先は物件の仲介業者に確認をしてください。
中でもプロパンガスを使用する物件の場合は利用開始にあたり、機器の設置や開栓の立ち合い、保証金の支払いが生じる事もあるので、引越しが決まった時点で連絡を入れておくのがオススメ。
銀行からの郵便物の中にはセキュリティ面から転送不要とされているものがあります。
インターネットで変更可能な場合があるので、引越し先の住所が決まったら事前に住所変更の手続きを済ませておきましょう。
意外と忘れがちですが携帯電話会社にも住所変更の申請をした方が良いです!
変更しなくても利用する事はできますが、万が一紛失や書類の送付などがあった場合に必要となるので、できるだけ手続きはしてください。
引越し後に行う手続き一覧
- 住民票の転入手続き
- 免許証の住所変更
- 保険証の住所変更
- 公共料金の利用開始手続き
- 車検証の住所変更とナンバープレートの付け替え
引越し先の市区役所へ転出届を持参し転入手続きを行う。
印鑑登録をしている場合は併せて手続きが必要となるので忘れずに行いましょう。
運転免許を所有している人は新たな住所の記載された住民票を添えて、住所変更手続きを最寄りの警察署で行う。
車を運転しない場合でも引越しにあたり現住所の証明は何かと必要になるので、早めに済ませる事をオススメします。
国民健康保険に加入している場合には市区役所で国民健康保険、国民年金の登録住所の変更を行いましょう。
勤務先の社会保険に加入している場合は、勤務先を通じて住所変更をしてください。
新居で電気、ガス、水道、インターネットの使用が可能か確認をしましょう。
ガスの利用開始には立ち合いが必要になる事もあり、また、長期空物件の場合は水道の元栓の開栓が必要になる事があります。
供給元によっては受付時間が夕方5時までという事もあるので、新居へ到着次第、まず最初に確認する必要があります。
自動車を保有している人は新住所の記載のある住民票や必要書類を持参して、住所変更の手続きを行いましょう。
併せて車庫証明や自動車保険など、関連する手続きもまとめて済ませる事をオススメします。
不動産関連の手続きは退去前後の2段階で
退去前に行う手続き一覧
- 書面にて退去の申し出を行う
賃貸物件や社宅に居住している場合、それぞれ契約時に退去の申し出期日が定められています。
大抵は退去予定日の1ヶ月前までですが中には2ヶ月前、3ヶ月前という事もあるのでまずは契約書を確認してください。退去する旨の申し出は必ず書面もしくは指定のWEBサイトから行います。
口頭での申し出は効力を持たないので気を付けましょう。 - 退去日の立ち会い時間
一般的に退去の際は大家もしくは仲介業者の立ち会いが行われます。
引越し作業完了時間を調整し荷物搬出完了とともに立ち会いができるのがベスト。
立ち会いでは室内に忘れ物や処分していないゴミがないか、故意による破損がないかなどを確認します。 - 敷金の精算について確認
退去後、敷金や保証金の返還期日がいつ頃になるのかを確認しましょう。
この費用を次の物件での契約費用や引越し費用に充てる事もあると思うので、明確な期日の確約を事前にしてくと良いですね。
退去後に行う手続き一覧
- 荷物の搬出後に写真撮影
自分の荷物の運び出しが全て終わったら室内、キッチン、浴室、ベランダなどそれぞれの場所の写真を撮影しておきましょう。
破損の有無や未処分の私物がない事の証明になります。 - 修繕箇所の双方確認と写真撮影
大家もしくは仲介業者の立ち会いの元、修繕箇所の確認を行います。
必ず修繕箇所の項目を書面で残し、お互いに押印をしておくと良いです。場合によっては立ち会いに大家も仲介業者も来ない、修繕は後日、修繕業者と相談をするといった曖昧な対応をされる事もあります。
この場合、法律で定められている”経年劣化”に値する箇所の修繕費用が差し引かれる、覚えのない箇所の修繕費用を請求される事もあるので、必ず立ち会いをしてもらえるようにしてください。ただし、女性の一人暮らしの場合、例え大家や不動産業者が相手とは言え、室内に2人きりになる状況に多少の不安を抱く事もあると思います。
その際は立ち会い時間と引越し業者の作業時間をあえて重ねるのも一つの手です。
引越し業者が荷物の運び出しを終了した部屋から順番に原状回復の確認を行い、荷物搬出完了と同時に立ち会いを終了する段取りにしましょう!
誰かに頼む場合は”委任状”の準備を忘れずに
各種手続きを行う際に自分自身で行わず誰かに代行を依頼する時は、”委任状”という書類が必要になります。
手続き変更をする本人からこの手続きに関する依頼を受けている、本人の了承の元手続きを代行している事を証明するための書類です。これはたとえ代行者が親兄弟だとしても必ず必要となります。
決まった書式はありませんが、日付、依頼人の名前、住所、押印、代行者の氏名、依頼内容は記載しておきましょう。
また、代行者も手続きの際に身分証明書が必要になるので、忘れないように気を付けてくださいね!
手続きはスケジュールを立てて段取り良く進める事がポイント
何かと忙しい引越しですが事前にスケジュールを立てて、段取り良く進めていくと意外にあっさりと終わりますよ。
最近は公的な手続きもインターネットで行えるサービスが増えているので、手っ取り早く済ませたい人にはオススメです!また、引越しにありがちな勘違いで退去時に新居の住所や勤務先を元の部屋の大家や仲介業者へ告知するという義務はありません。
入居契約時にすでに電話番号、振込先の銀行口座を伝えているはずなので、新たに伝える必要はありません。
一人暮らしは何かと不安が付きもの。
特に個人情報は最低限の範囲で伝えるなど徹底してくださいね!
また、引越しは部屋決めや退去手続きだけではありません。
次の住まいへ移る際にも引越し作業は発生します。部屋探しも大変なのに引越し業者を利用する人は、引越し業者探しもしなければいけませんよね。
これも手っ取り早く済ませたい人はインターネットで簡単に引越し業者が探せるサービスがオススメです!引越し料金くらいは安く済ませたいという人にぴったりの裏ワザ。
複数の引越し業者にまとめて見積もり依頼ができるので、どこの引越し業者の料金が安いかが簡単にわかってしまうのです。引越し前後はあれこれ忙しいと思いますが、事前準備を怠らない事がポイントです!
快適な引越しができますよーに!