元大手引越業者営業マンの告白。驚きの客 3ケース!

「引越」とは余程の転勤族の方を除いては、そんなに何度もするものではないので慣れないことや不安がいっぱいですよね。
なかには気が付かないうちに、「厄介なお客様」になってしまうケースもあるのです。
できることなら、せっかくの新生活を気持ちよくスタートしたいものです。
皆さんが気付かないうちに陥りやすい失敗をいくつか例をあげてご紹介しますので、参考にして下さい。

CASE1:荷物の申告は適切に

最近、インターネットで参考見積金額を出せる業者が多くなってきています。
それをもとに、自分の気に入った業者を呼んで実際の荷物を見て正確な見積を算定してもらうのが一般的な流れですが、特に繁忙時期に過少申告が多いです。
もちろん家具1つ、外に置いている自転車を1台、なんて当然、人間だから忘れていることは多いですし、1秒でも早くトラックを押さえたいと思うのは心理です。
でもトラックの大きさは、当然ながら荷物の量で決まります。
●書籍少々と聞いていたら6畳間に天井まで本が積み上がっていた
●植木少々と聞いていたら高級盆栽が何鉢もあった(ちなみに植木は元々運べない業者が多いです)

なんてことは、日常です。
特に書籍類のような重量物や、盆栽や家具など、重ねられない物って困るのです。
「何のためのフリースペースが申込みフォーマットにあると思ってるの!」って、思うことはよくあります。

逆に丁寧に申告されていれば、おおよそご希望日のトラックの状況などを確認の上お伺いできるのでスムーズですし、もし上手く1サイズ小さなトラックが使えれば料金もぐっと下がります。
繁忙時期は特に、パズルのようにトラックの運行状況を組み合わせながらトラックを押さえていくので、どうしても後者のお客様の方がありがたいです。
申告がキチンとできて好印象の方なら、ちょっとくらい上司に金額交渉かけよう、なんて思いますしね。
お互い様だと思いますので申告は丁寧にすることを心掛けましょう。
申告が違っていて「料金がネット見積より高いじゃないか!」って怒鳴られても助けてあげられませんから。

CASE2:転勤や進学先が確定する前に呼ばないでね

正直、これは某公官庁に多いのですが、毎年3月末から4月初旬に一斉に辞令がでる“おまわりさん”の対処って大変すぎます。
内々示があったり、打診されたあたりで
「うちの息子のためにトラックを予約したい」っていうおばあちゃん
かなり多いのです。
・・・おばあちゃん、息子さんいくつ?って感じがするのですけど。
基本的に繁忙時期はトラック争奪戦なのです。
まだ決まりもしない転勤のために、80歳とか90歳くらいの母に電話させる方たちに日本の治安は守れるのだろうか・・・と毎年ちょっと不安になってしまいます。

企業の方や、お子さんが受験中、まだ合格発表前のお母様達も同じです。
基本的に企業の場合はだいたいどこか大手引越業者が入っていて、無条件にその会社の引越は優先してトラックをあけたりしますので。
前述の某公官庁も同じです。
ちょっと危機感がないのか、忙しいのか、テレビ局などは家まで決めてから電話して下さることが殆どですよ。
「トラックの予約はできない」これはしっかり肝に銘じておいて下さい。
だいたい、転居先も決まってない引越の予約をしたがる方に限ってしつこいです。
人間の心理としてわからないでもないですけど。
白い目で見られるのはお引越される当人ですから。
過保護もほどほどに、ですね。

CASE3:未来が心配なお役所払いと親払い

これって、今読んで下さっている方には衝撃かもしれないですが、もしかするとあなたの周りにもいるかもしれないお話です。
「役所請求」って言葉があるのですけれど、
これは「生活保護を受けているひとを市役所のお金、つまり税金で引越させる」ことです。
ただ、まぁこれが対応困難なことが多くて。

「梱包は必ずつけろ」(→そのくらい自分で包めよ!)
「引越は絶対にこの日」(→税金で動くのだから安い日に引越してよ)

なんてこちらも色々腹立たしいことがあります。
だいたい、公営住宅の建て替えなどに伴う転居が多いです。
本気でお客様と言い争うこともありますよ。
最後には「自分で払うわけじゃないから」なんて言われますしね。
でもこれ、親御さんがお金を払う大学生にも多いです。
あきれて物が言えなくなっちゃいます。
「親が払うから」なんて聞いた日には日本の未来が心配で心配で。
わがままって、いつの時代にも限度があると思いますよ。

生活保護受給の例はともかく(年間の発生件数半端ないですけどね)お子様が進学される際のお引越が発生する親御さん、気を付けて下さいね。
何でも印象です。
素直に親御さんに相談してくれるお子さんなら、少しでも安い日のご提案もしますし、日程もどうにかがんばったりしちゃうのが人間です。
営業マンを味方にするって大事だと思いますよ。

元引越業者関係者からの言葉

最後に。引越業者も人間です。
どちらかと言えば、有名な三大大手であっても他の企業さんよりアナログな部分も多く、働いている人間も感情豊かな方が多いです。
サービスが商品、だからでしょうか。
お見積から当日、後日のダンボール回収まで、できることならば穏やかに進めたいのです。
特別な対応は要りません。
でも、自分だけが先にトラックを確保しようとかそういう事も含めて、
一般良識の範囲を忘れずに、困った時は正直に相談した方が得です。
実際、過去には1週間前まで引越し先が3県のどこか決まらない、でも翌月1日から転勤先に勤務開始で1日しか引越日の猶予がないというお客様もおられました。
正直に職場とご本人の事情をご説明いただき、特別決済でトラックを確保したこともあります。
アナログな部分が多く残っている業界なので、弁えられた内容ならば融通も効きます。
見積に来た営業マンが信用できない、不安があればチェンジもできますので、ぜひ色々お話して素敵なお引越を進めて下さいませ。