★引越しでやること 敷金なし、礼金なしの物件をどう考える?

  • 更新日:2023.03.31

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最近はゼロゼロ(0・0)物件、ない・ない物件などと言われるように敷金・礼金が不要な物件が増えています。
引越しは何かと物入りなので入居者としても初期費用を抑える事ができるのは嬉しいですよね♪

でも、本当に敷金・礼金はなくて良いものだと思いますか?

まず、礼金はなくても問題ありません!
ただし、敷金に関しては契約条項をしっかりと確認した上で判断をしてください。

敷金なし物件で良くあるのが退去時の精算費用の発生トラブル。
敷金がないという条件で入居を決めたのに、物件を退去する際に原状回復費用を請求され支払いをする…つまり単なる後払いという事もあります。

上記のようなケースの場合、新しい賃貸物件に引越しをするなら引越し費用や初期費用などが発生しますよね。
退去時にかかる費用、次の物件への引越し費用など支払いが重なるのと思うので先の事をしっかり考えておきましょう!

部屋を契約する前に知っておくべき常識

進学、就職、転勤などで引越しをする人はこれから自分が暮らす部屋が必要ですが、部屋を借りて生活していくには入居の時点で数十万円もの初期費用がかかる事が予想されます…

その理由は敷金・礼金という不動産業界特有の習わしがあるため。

例えば、家賃7万円の気に入った物件が見つかり、その物件に入居するためには『敷金:家賃2ヵ月分』『礼金:家賃1ヵ月分』という条件が付いているとします。

上記の条件だと単純に計算しても28万円の初期費用が発生する事になりますよね。
内訳:家賃7万円+敷金14万円+礼金7万円=初期費用28万円

最近では敷金・礼金不要の物件などが増えていますが、ほとんどの人は当然初期費用を少しでも抑えたいと思うので、つい敷金・礼金のない物件を選ぼうとしてしまいますが本当にそれが正しい選択とは言えません。

初めての一人暮らしで損をしないように、物件探しの前に敷金・礼金の仕組みを一緒に見ていきたいと思います。

敷金と保証金

まず、賃貸物件を契約する際に保証金という費用が請求される場合があります。

保証金は万が一の保証という意味で、家賃を滞納した、敷金だけでは原状回復費用がまかなえない場合など、何かしらトラブルが生じた時のための費用。
地域によって呼び方が違うのとオフィス契約の際などに使われる事が多く、意味合いは敷金とほぼ同じです。

ただし、保証金は敷引きという特約がある場合、全額返金されない事がほとんどなので注意が必要です。

敷金と敷引き

敷引きは物件退去時の原状回復費用を保証金から差し引く特約事項。

例えば、保証金25万円を支払って契約した物件で『敷引き10万円』という特約があれば、返金額は15万円のみという事になります。
敷引きは特約として契約書に記載されている場合がほとんどなので、契約書をしっかりと読んでから契約をしてくださいね!

敷金は法律でも経年劣化を原因とするものは借主が負担する義務はないとされていますが、一切請求されないという訳ではなくクロスや床材など物の価値と入居年数により変わってきます。

長く住んでいればもちろんクロスや床材などは劣化してきますよね。
劣化=価値が下がるという考え方になるので入居年数が長い方が支払う費用は少なくなるという事です。

もちろん故意による破損や汚れの修繕費用に関しては全て借主の負担となるので気を付けましょう!

戻らない礼金と戻る敷金の仕組み

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敷金・礼金は混同されがちですが全く別ものなのでしっかりと理解しておきたいですね。

礼金は支払い後に返金される事は一切ない

古い習慣でもあり入居にあたって大家さんへの挨拶、お礼という意味が込められているもので返金される事はありません。

礼金は交渉の余地があり、仲介業者などを間に挟んで礼金の減額を交渉してもらえる可能性があります!
大家さんとしても礼金を減らす事で入居者の確保ができれば今後の家賃収入の見込みがあるので、そこまで礼金にはこだわらないと思います。

実は賃貸物件は何社もの仲介業者が情報を共有し早い者勝ちで入居者獲得に動いています。

同じ物件でも仲介業者の腕次第で初期費用や契約費用が変わってくるので、引越し業者を探すのと同じように物件探しもいくつか比較するのがオススメです!

本来敷金は全額返金されるもの

一般的に関東では家賃2ヶ月分、ペットがいる場合は3ヶ月分が敷金の相場。
生活をする上で汚れや劣化が生じる事は当然とされています。

壁紙の汚れや畳の日焼け、キッチンや浴室のカビなどは日常生活で生じる事ですが、これを入居者に負担させ修繕費用を請求する事は本来できません。
他にも、鍵の交換費用や部屋のクリーニング費用を敷金から差し引く事もNG。

一方で窓ガラスが割れた、壁に大きな穴を開けてしまった、扉が壊れて開閉ができない、床に大きな傷を作ってしまったなど、普通日常生活では起こらないであろう事態に関しては借主が修繕費用を負担する必要があります。

上記のように特別な事がない限り通常は敷金は入居年数にかかわらず返金はされるものと覚えておきましょう。

ただし、故意の過失かどうかは大家や管理会社の判断に左右される部分もあるので、できれば入居前に部屋の写真を撮っておくなどして備えておくと良いですね!

敷金・礼金の相場は地域によって異なる?

賃貸物件につきものの敷金・礼金は地域によっても大きく異なります。

関東の相場は敷金2ヶ月分、礼金2ヶ月分、契約手数料1ヶ月分、家賃の前払い1ヶ月分、関西だと敷金・礼金ともに3ヶ月分が相場となっています。

もしも敷金など初期費用の工面が難しい時はUR賃貸住宅など、敷金・礼金不要で契約が可能な物件も候補として考えておきましょう。

また、以前は礼金を支払う事が当然とされていましたが、最近は賃貸物件も入居者が減少しているので入居者の確保のため礼金不要という傾向が強くなっています!

礼金がなくなるという事は大家さんの収入が減少する事になるのでは?と思いますが、契約費用が安く抑えられている訳ではないのでそこまで大家さんにとって痛手にはならないのです。

ただし、その代わりという事でもありませんが入居前に室内を抗菌消毒するため1万~3万円、鍵交換費用・消火器などの防災用品の設置費用を契約時に請求されるケースも増えています…
部屋が気に入ったからとすぐに契約を取り付けるのではなく、確認・理解・納得した上で賃貸契約を交わしてくださいね!

部屋選びの後は引越し業者選び

部屋の契約をしたら次はいよいよ引越しですが初期費用などでお金がかかるから、できるだけ引越しにかかる費用は抑えたいと思う人が大半。
ただ、一人暮らしと言っても引越し先までの距離や荷物量によっては、自力引越しは想像以上に過酷…

引越し作業はプロが行ったとしても荷物の破損や紛失、ご近所へ迷惑をかけてしまう事も…それを経験も知識もない素人が行うのはとても危険!

例えば、冷蔵庫や洗濯機が一人用で小さいとしても落とす可能性も、どこかにぶつける可能性もあります。
自力引越しだとしっかりとした養生をする事は難しいので、建物内に傷を付けてしまい修繕費用を請求されるという事もないとは言えません。

他にも自力引越しをしたせいでぎっくり腰になってしまった人もいます。
自力引越しのせいで仕事や学校・部活に支障が出てしまうのは困りますよね。

お金がかかるのがイヤだと思うかもしれませんが、自力引越しのために車を借りるとしてもお金がかかります。
また、友人などに手伝ってもらえばお礼に食事くらいはご馳走しなければいけないので、結局自力引越しでも費用は発生するという事ですね。

単身引越しなら引越し業者に依頼してもプランによっては格安引越しも可能なので検討しましょう(`・ω・´)
中には1万5千円程度の格安料金の引越し業者もありますが、交渉次第で更に引越し料金が安くなる可能性も十分にあります。

ただし、1社のみに交渉しても引越し料金は安くなりません。
複数の引越し業者から見積もりをとる事で引越し料金は変わります!

引越し料金が大幅に変わる詳しい方法を見る

まずは引越し料金が変わる方法を試してみてくださいね。
きっと納得できる金額で引越しができると思います♪

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