引越しというのは普通の状態であっても大変なもの。
でも、妊婦さんがいるときはもっと大変です。
妊婦さんがいるときの引越しの注意点を考えましょう。
引越し=ストレスという認識を持つ
よく忘れられている大前提に、引越し=ストレスがあげられます。
これは、引越し理由の良い悪いには関係しません。
「栄転で引越すことになった」
「子供が生まれるので、今より広い家に引っ越すことにした」
「出産をきっかけに、嫁さんの実家の近くの一軒家に移る」
といった、プラスの理由であったとしても大きなストレスになるのです。
環境の変化というのは心に大きな負担をもたらします。
本来なら喜ばしいはずの進学や就職であってもうつ病の原因になることに似ています。
妊娠しているときというのはただでさえ周囲の動きに敏感になるもの。
精神状態が不安定にもなる時期の引越しというのは大きなストレス源になります。
これを忘れて軽々に「広い家に引越せるのだからいいじゃないか」といった発言をしていると、夫婦関係までうまくいかなくなってしまう可能性があります。
妊娠時の引越しは、可能な限り業者に頼む
妊娠時の引越しというのは、通常時の引越しとは違います。
そのため、引越し料金が嵩むことになっても、可能な限り業者に依頼します。
ダンボールへの荷造り、荷物運びなども任せてしまうのが良いでしょう。
もちろん、これらのことを全て丸投げすると、とてもお金はかかります。
しかし体が一番大切です。
「お金がもったいない」という考え方は捨てます。
「お金で解決できることは、すべてお金で解決できる」
と考えましょう。
万が一が起こってからでは遅いのですから、万全の対応で臨むべきです。
また、状態が悪いならば、入院などの措置をとりましょう。
一切引越しに手をつけない、という選択肢も十分有です。
引越しする時期を考える
妊娠時の引越しは体も心も大変です。
また、業者に丸投げに近い形で依頼するのが理想なので、料金も嵩みます。
そのため、妊娠時の引越しはできる限り避けるべきです。
ただ、そうも言っていられないときもありますね。
妊婦さんを抱えた状態での引越しは、するとすれば6ヶ月くらいのときがオススメです。
妊娠初期は安定期に入っておらず、流産の可能性があります。
また、つわりなども出てきますね。
そのため、妊娠初期の引越しは可能な限り避けるべきです。
手伝うのであれば…
「やっぱり全部頼むと引越料金が嵩むし、私も何かしたい」
と妊婦さんが希望するのであれば、簡単な軽作業を任せましょう。
たとえば、台所の小物をまとめたり、衣類をまとめたりする作業ですね。
このときも、
■重いものは持たない
■疲れたらすぐに休憩する
■ラクな姿勢で作業を行う
■「お手伝いする」という感覚でとりくむ
という認識でいてください。
台所の整理などは男性にはわからないことも多いですよね。
そんなときに「これはいる、これはいらない」と指示するのも立派な作業です。