大半の人は結婚にあたって居を移すことになります。
その時にはどんな場所をどんな風に選んだらよいのでしょうか。
長い結婚生活の中で起こりうる事例に従って見ていきましょう。
ある程度好きな場所を選べる、という場合
「ある程度自分の融通を通すことができる」
「一つのところに落ち着いたら、しばらくは転勤がない」
というひとの場合、「いかにして自分が住みやすい環境を選べるか」というのが、
大きなキーワードになってきます。
特に、「一つのところに落ち着いたら、しばらくは転勤がない」という場合、
初動が非常に重要です。
たとえアパート暮らしであったとしても、「その土地に一戸建てを買い、地元に密着して過ごす」
という認識を持っておいた方がトラブルが少なくてすみます。
この場合は、子どもが生まれた場合を想定し、保育所などに近い場所を選ぶと良いでしょう。
このようなケースのときは、「駅まで○分」というような交通の利便性よりは、
「静かである」「閑静な住宅街である」「教育機関やスーパーに近い」
といった住居環境優先で選んだ方がいいです。
特に、繁華街などは避けた方が賢明です。
夫も妻も仕事を続ける、しかし2人の職場が遠い、という場合
共働き世帯は年々増加傾向にあり、2012年には35.8パーセントに達しました。
対して、男性側だけが働き女性側が専業主婦、というケースは、27パーセント程度です。
このような数字からもわかるように、結婚後も2人とも仕事をやめず、
働き続けるというケースが増えています。
ここで問題になってくるのが、「職場までの距離」です。
たとえば、「同じ県内で片道1時間」という通勤圏内の数字であっても、妻側は県西部に、
夫側は県東部に働きに行っているのだとすれば、同じ「片道1時間」でも意味合いは大きく違ってきます。
妻の職場に近いところに住めば夫は片道2時間かかりますし、
夫側に近いところに住めば都万は通勤に2時間かかります。
このようなケースの場合は、2人の中間地点で転居地を選ぶのがもっとも一般的です。
ただし、「片方が著しく朝が早い」「残業続きである」ということであれば、
それぞれのライフスタイルにあわせて選ぶ必要がでてきます。
両方仕事がある、しかし片方が遠方に転勤!
もっとも難しいのがこのケースでしょう。配偶者が県外に転勤を命じられた、
しかし自分にも仕事があるし人付き合いがある、というケースですね。
この場合、いくつかのパターンが考えられます。
・片方が仕事を辞めてついていく
・単身赴任の形をとる
・通う
夫側がメインの稼ぎ主であり、妻側がパートタイマー、さらに子どもがいないということであれば、
1番の選択肢を選ぶひとが多いでしょう。
子どもがいてすでに生活の基盤がある、ということであれば、単身赴任のスタイルをとるのが一般的です。
最後の「通う」は非現実的だと思われるかもしれません。
しかし、大変有能で敏腕だった知人は、
「妻とも子どもとも絶対に離れたくありません。しかし妻は責任のある仕事をしており、
辞めろなどと言えません。私が通います」と掛け合い、
静岡から京都まで新幹線で通勤していました。
どのケースもメリットとデメリットがありますが、円満に解決していきたいですね。