引越し業者の本文はやっぱり荷物を運ぶことです。
しかし引越し業界の競争も苛烈になってきたからか、それぞれの業者で独自のサービスを打ち出しています。
ここでいうサービスというのは必ずしも引越し業務そのものにかかわることではありません。
荷物の運搬、という意味では、少し方向性が異なるサービスを提供しているところも多いのです。
今回は、そんな引越し業者のサービスについてお話していくことにしましょう。
知らない土地では心強い、医療サービス
大手の引越し業者である日通では、医療相談のアシスタント業務を行っています。
これは、近所の病院などの案内をしてくれるものです。
また、急に体調を崩した時に、緊急対応的なやり方を電話で指示してくれるサービスもあります。
このサービスの大きなところは、やはり前者の、「近隣の病院を案内してくれる」ということでしょう。
そこの土地に暮らして長いのならば、病院の位置などは把握できています。
しかしながら、引越したばかりで病院の位置をまだ確認していない、
という状況の場合、手早く近くの病院を探して教えてくれるのは、非常にありがたいシステムです。
特に、小さなお子さんや病気を持っている家族がいる場合、このサービスはとても有効です。
また、民事上のトラブルなどに対応できる法律相談システムも設けています。
「健康な大人の一人暮らしだから必要ない」というひとも多いかと思います。
ただ、保険的な考え方で使える、という意味ではこれも有効でしょう。
まだまだある!各社のサービス内容
愛らしい黒猫のマークで有名な、「クロネコヤマトの引越センター」。
これのサービスの中には、プチリフォームができる、というものがあります。
また、防犯を行ったり、家事サービスを行ったりすることができるプランも登場しています。
もちろん、これらのサービスは、すべて「オプション」ではあります。
しかしながら、クロネコヤマトの引越センターの場合、
それぞれの生活スタイルにあわせたフォローが可能ということが
大きな特徴となっており、とても有意義です。
アート引越しセンターも、とても大きな業者ですよね。
高齢化社会である現在にマッチングしている引越し形態を打ち出しており、
車いすのひとの引越しに特化した車両などを打ち出しています。
新居を汚さないために靴下を履き替えてから引越しをするなど、きめ細やかなサービスも魅力の一つでしょう。
ほかにもいろいろある!こんなサービス
ほかには、エアコンの取り付けやピアノの調律、
引越し後の部屋の後片付け(ハウスクリーニング)を行っている業者もあります。
もちろん、これらのサービスは有料のものも多いです。
しかし、お金を払うことによって引越しの面倒さが軽減したり、
新しい住まいでの暮らしが快適になるという意味では、
このようなサービスというのはとても有用ですよね。
これらの「サービス」は、業者によって実にさまざまです。
そのため、一概にどこの業者が優れているとか、どこの業者が悪いとか、そういうことは言えません。
ただ、引越し業者のサービス内容が充実してきており、それぞれのライフスタイルにあったものを選べるようになったのは疑いようのないことです。