多くの人が引越しという単語を聞いたとき思い浮かべるのは車、トラックでしょう。
これは間違いではありません。
ほとんどの引越しがこのように自動車という運搬方法で行われています。
しかし、外国や遠方に引越すということになれば、必ずしもこの車という手段がとれるわけではありません。
特に、海を越えた国外ならばそうですよね。
そこでここでは、あまり聞きなれない「航空貨物での引越し」について見ていくことにします。
航空貨物での引越しというのはどういうことか
航空貨物での引越しというのは、文字通り飛行機を使って荷物を運ぶ方法です。
1週間程度の滞在であるならば、トランク一つで十分です。
しかし何年も住むという場合、このような方法をとるのは難しいでしょう。
身も蓋もないことを言ってしまうと、本当のところ、
新しい住所の周りで家具などをあらかたそろえてしまう方がラクではあるのです。
しかも、場合によってはこちらの方が安く済むことさえあります。
しかし、お気に入りの家具であったり、また日本でしか手に入らないものであったりといったものは、
やはり出てきます。
その時に、航空貨物での引越しというのが視野に入ってくることになります。
航空貨物でお引越し、メリットは?
海外に引越しの荷物を送るということになると、恐らくは航空便、
もしくは船便を使うことになるかと思います。
そこでここでは、この二つを対比する形でお話していきましょう。
航空貨物で輸送する場合、船便に比べて非常に迅速に届きます。
私の友人の台湾人の女の子のお話をしますね。
彼女は日本の歴史がすごく好きで、日本語を独学で学んだという子です。
日本でしか出版されていない本をどうしても欲しくて取り寄せようと思ったのですが、
船便で送ってもらうことになると、1~2か月はかかると言われたそうです。
でも航空便では、1週間程度で手元に届きます。
この「素早さ」こそが、航空貨物での運搬の一番大きなメリットです。
仕事に関係するものの場合は特にありがたいですよね。
もちろん確実にトラブルが起きないという保証はありませんが、
それでも温度管理がある程度なされているため、船便よりもリスクがぐっと少なくなります。
「安全に、そして早く」。
これができるのが、航空便でのメリットでしょう。
航空貨物を利用するデメリット
ただし、航空貨物での利用にはデメリットもあります。
それが「高い」ということです。
前述した私の友人は、すごく困っていました。
というのも、船便に比べると、航空貨物での運搬は、値段が倍以上に跳ね上がるからです。
また、実は「危険物」の定義も、船便よりも航空便の方が厳しいです。
そのため、ものによっては、船便では送ることができるのに航空便では送れない、
などというケースもよくあります。
どう考えるか
このように、航空貨物での運搬というのは、良い点と悪い点があります。
通常の引越しでも言えることですが、航空便か船便かどちらかだけが優れているというわけではなく、
自分にあったプランを選ぶことがとても大切になってくるのです。