★引越し費用 引越し費用の中身を知れば何を削って安くするか見えてくる!

  • 更新日:2023.03.31

同じ場所に同じ量の荷物を運ぶ場合でも条件によって料金に大きな差が出てきます。
この違いは一体何?と疑問を抱いている人も多いのではないでしょうか。

引越しは荷物量を減らす、土日・祝日より平日、午前より午後の方が安くなるなど、引越し料金を安くするためのヒントがたくさん隠れています。

それなのに、いまだに相場料金より高い金額で引越しをしている人も少なくありません。
引越しで損をしないために、引越し料金の仕組みについて正しい知識を身につけ、かかる費用をより安くする方法を探っていきましょう!

まず、一般的に引越し料金は下記の項目から算出されています。

  • 基本運賃
  • 実費
  • 付帯サービス料

簡単に言うと基本運賃は距離、実費は人件費や高速道路を使用した際の交通費、付帯サービス料はオプションサービスにあたります。

引越し料金は大きく分けて3つの項目からなる

引越し料金を決める大きな要素は【基本運賃+実費+付帯サービス料】の3点。

他にも割り増し料金など色々と要素があるため、引越し料金は自分で簡単にわかるものではありません。
でも、何に費用が発生するかある程度わかっているだけでも、引越し料金を安くするヒントが見えてくると思います☆

基本運賃

国の基準で定められた運賃の事で、時間制・距離制のどちらかで引越し料金が算出されます。

時間制の場合は4時間もしくは8時間の2種類の時間設定があり、1時間過ぎるごとに料金追加となり、距離制の場合は基本の距離を100㎞とし、100㎞を超えると料金追加となります。

時間制、距離制いずれもトラックの大きさによって金額が異なり、積載量が大きくなればなるほど料金が高くなります。
そのため、荷物量を減らせば引越し料金が安くなると良く聞きますが、トラックが一回り小さくなるくらい荷物量を減らさないと引越し料金は変わらないのです…。

また、上限から下限の範囲内で基本運賃を設定する規約で引越業者によって設定は異なります。

引越し基本料金表(単位:円)

時間制(100㎞まで) 1トン車まで 2トン車まで 3トン車まで 4トン車まで
下限 上限 下限 上限 下限 上限 下限 上限
4時間制 12,300 18,460 13,550 20,330 14,530 21,790 16,090 24,130
8時間制 20,500 30,740 22,750 34,130 24,290 36,430 26,820 40,220
8時間越えで
1時間増すごとに
2,070 3,110 2,240 3,360 2,400 3,600 2,550 3,830
時間制(100㎞まで) 1トン車まで 2トン車まで
下限 上限 下限 上限
4時間制 12,300 18,460 13,550 20,330
8時間制 20,500 30,740 22,750 34,130
8時間越えで
1時間増すごとに
2,070 3,110 2,240 3,360
時間制(100㎞まで) 3トン車まで 4トン車まで
下限 上限 下限 上限
4時間制 14,530 21,790 16,090 24,130
8時間制 24,290 36,430 26,820 40,220
8時間越えで
1時間増すごとに
2,400 3,600 2,550 3,830

距離制(100㎞以上) 1トン車まで 2トン車まで 3トン車まで 4トン車まで
下限 上限 下限 上限 下限 上限 下限 上限
100km-110km 22,740 34,100 25,140 37,720 26,860 40,300 28,650 42,970
110km-120km 23,670 35,510 26,190 39,290 27,980 41,980 29,870 44,810
120km-130km 24,620 36,920 27,260 40,900 29,100 43,640 31,070 46,610
130km-140km 25,540 38,320 28,310 42,470 30,220 45,340 32,270 48,410
140km-150km 26,500 39,740 29,370 44,050 31,340 47,020 33,490 50,230
150km-160km 27,420 41,140 30,400 45,600 32,460 48,700 34,690 52,030
160km-170km 28,370 42,550 31,460 47,180 33,580 50,380 35,890 53,830
170km-180km 29,300 43,940 32,510 48,770 34,700 52,040 37,100 55,660
180km-190km 30,250 45,370 33,560 50,340 35,820 53,720 38,310 57,470
190km-200km 31,190 46,790 34,620 51,920 36,950 55,430 39,510 59,270
200km-500km
20km増すごとに
1,670 2,510 1,860 2,780 1,980 2,960 2,110 3,170
500kmから
50kmますごとに
4,190 6,290 4,660 6,980 4,960 7,440 5,310 7,970
距離制(100㎞以上) 1トン車まで 2トン車まで
下限 上限 下限 上限
100km-110km 22,740 34,100 25,140 37,720
110km-120km 23,670 35,510 26,190 39,290
120km-130km 24,620 36,920 27,260 40,900
130km-140km 25,540 38,320 28,310 42,470
140km-150km 26,500 39,740 29,370 44,050
150km-160km 27,420 41,140 30,400 45,600
160km-170km 28,370 42,550 31,460 47,180
170km-180km 29,300 43,940 32,510 48,770
180km-190km 30,250 45,370 33,560 50,340
190km-200km 31,190 46,790 34,620 51,920
200km-500km
20km増すごとに
1,670 2,510 1,860 2,780
500kmから
50kmますごとに
4,190 6,290 4,660 6,980
距離制(100㎞以上) 3トン車まで 4トン車まで
下限 上限 下限 上限
100km-110km 26,860 40,300 28,650 42,970
110km-120km 27,980 41,980 29,870 44,810
120km-130km 29,100 43,640 31,070 46,610
130km-140km 30,220 45,340 32,270 48,410
140km-150km 31,340 47,020 33,490 50,230
150km-160km 32,460 48,700 34,690 52,030
160km-170km 33,580 50,380 35,890 53,830
170km-180km 34,700 52,040 37,100 55,660
180km-190km 35,820 53,720 38,310 57,470
190km-200km 36,950 55,430 39,510 59,270
200km-500km
20km増すごとに
1,980 2,960 2,110 3,170
500kmから
50kmますごとに
4,960 7,440 5,310 7,970

※時間制・距離制運賃率表(課税者事業用、関東運輸局)1999年公示

割増料金

時間帯や時期によって加算されるのが割増料金。

引越し業者にもよりますが、早朝や深夜、土日は割増料金が加算されている事がほとんど。
休日割増(日曜、祝祭日)、深夜・早朝(22時~5時)は運賃が約20~30%UPすると考えておきましょう。

また、北海道、東北、北陸などの雪が多い地方は冬季割増もあります。
雨くらいなら引越し業者は問題なく作業を行う事ができますが、やはり雪だと思うようには作業が捗らないですよね。

他にも、単身引越サービスなどの元々の料金設定が安いプランは、繁忙期には割増料金がプラスされるとホームページにも記載があります。
中小引越し業者など格安がウリの引越し業者も割増料金の設定があるので、見積もりの際には内訳をしっかりと確認しましょう!

車両留置料

引越しの距離が100kmを超える場合に適用される料金。
荷物の積み込みなどのためにトラックを止められる時間には制限があり、時間超過すると料金が発生し、トラックの大きさによって金額が異なってきます。

  • 6t車以下:120分まで無料
  • 6t超~12t以下:150分まで無料

この制限時間を超えると30分ごとに留置料が加算される事が法律で決まっています。
できるだけ短時間で荷物の積み込みを終えれば、追加料金をとられて引越し料金が高くなる事はありません。

実費

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実費は人件費、トラック、梱包資材費、交通費などから算出される料金で、実費もかなり料金の仕組みは複雑です…。

例えば、作業員の人数が通常2人で足りる作業量でも、エレベーターのない物件や荷物を窓から搬入するしかない物件などは、作業員が2人では足りないかもしれません。
その場合は作業員の人数を増やすのが最善。

トラックは大きさ、梱包資材費はダンボールやガムテープ、交通費は高速など有料道路を利用する場合は費用が発生するのですが、交通費に関しては長距離引越しでフェリーや飛行機などで荷物の輸送を行う場合にも費用が発生します。

人件費

曜日 目安料金
平日 ¥12,000~13,000
土日・祝日 ¥14,000~15,000

人件費も引越し業者によって異なりますが、平日と土日では約1万円程度変わってきます。
これも平日に引越しをした方が良いと言われる理由の一つですね!

人件費は荷物量にも関係していて、荷物量が多い=作業員数が増えるという事に繋がるのでなるべく荷物を減らす工夫をすると良いです。

引越しに必要な作業員の人数

引越しに必要な作業員の人数は部屋・トラックのサイズに応じて決まります。
荷物が多ければ多い程トラックのサイズも大きくなり、その分引越し料金も上がってしまうのでなるべく荷物は減らしたいですね。

ただ、細かい荷物を少し減らしても引越し料金は変わらないので、家具家電など大物で不要なものがあれば断捨離もかねて処分しましょう!

多くの人は部屋に見合った大きさ・量の荷物があると思うので、部屋の間取り・トラックのサイズ・必要な作業員数をまとめてみました。

間取り 車両 作業員数
1DK 2t 1~2人
2DK 4t 3人
3LDK 4tロング 4人
4LDK 4tロング+2t 5人

部屋の間取りが広くなるにつれて車両の大きさ、作業員数もUPしていますね。

家族引越しの場合は不要なものを処分して引越し先で新調するのも一つの手。
引越し内容によっては全ての荷物を持って行くよりも安上がりな場合があります。

引越し前は忙しいと思いますが、引越し料金自体を下げるだけではなく、自分たちの引越しはどうすると1番安く済むのかを考えてみてください!

梱包資材費

衣類・書籍・細々とした生活用品の梱包に必要なのがダンボールやガムテープなどの梱包資材。
基本的にはダンボール最大○○枚無料、ガムテープ○本無料など一定数までは無料で、それを超過する場合は有料販売という引越し業者が多いです。

中小引越し業者も数は少ないものの梱包資材を無料で提供してくれるところがほとんどで、その分引越し料金は安いです。
大手引越し業者でも料金が安いプランだと梱包資材は有料という事があるので、どちらの方が安く済むか大手引越し業者からも中小引越し業者からも見積もりを出してもらいましょう!

また、ダンボールはスーパーやドラッグストアなどで無料で分けてもらう事もできるので、その分を引越し料金から引いてもらうという手もありますが、梱包資材費がプラン料金に含まれている場合は難しいです。

その場合は新品のダンボールではなく、前に他の人が使ったリサイクルダンボールでも良いと交渉してみてください。
リサイクルダンボールなら自分でダンボールを集める手間も省け、その上引越し料金が安くなる可能性が高いです!

前に他の人が使ったと言ってもまだ十分に使用できるくらいキレイなものなので、抵抗がなければ是非見積もりの際に営業マンに聞いてみましょう。
特に、家族引越しの場合はダンボールを必要枚数集めるのは難しいので、リサイクルダンボールを検討してみてください!

特殊車両使用料

スカイポーターやクレーン車などの特殊車両を使用した場合に発生する料金で、特殊車両使用料は1.5万円程度が相場となっています。

普通の引越しなら特殊車両を使用する機会はほぼないと思いますが、意外と特殊車両が稼働する機会は少なくありません。
例えば、マンションへの引越しでピアノを搬入したいがエレベーターに乗せられないという場合、スカイポーターやクレーン車を使って窓から搬入という方法があります。

大型の家具家電やピアノなどの重量物はいくら引越し慣れしている作業員でも、階段で運ぶのはかなりの重労働です。
決して安いものではありませんが、大切な荷物を無事に引越しさせるためには特殊車両の使用も検討してみてください。

付帯サービス料

付帯サービス料はエアコンの取り外し・取り付け、洗濯機の取り外し、テレビ配線、ハウスクリーニング、ピアノ運搬、ペット輸送、自動車輸送など各引越し業者で取り扱う有料オプションの事。

オプションサービス料金一例

オプション 金額
エアコン取外し ¥5,000~10,000
エアコン取付け ¥10,000~15,000
洗濯機取外し ¥3,000~5,000
アンテナ取外し ¥5,000~8,000
アンテナ取付け ¥15,000~20,000
ピアノ運搬 ¥20,000~60,000
自動車陸送 ¥20,000~50,000

各種電気工事などは基本的に大手引越し業者でも、中小引越し業者でもオプションサービスとして取り扱いがあります。
ただ、オプションサービスにかかる費用は引越し業者によって本当に様々。

オプションサービスにかかる費用に関してはホームページに記載がない引越し業者がほとんどなので、見積もりの際には忘れずに確認してください!

また、当日いきなりエアコン外したい、アンテナ外したいという事がないようにしましょう。
引越し業者は1人の依頼者の引越し作業だけこなす訳ではないので、タイムロスなどに繋がる事がないように依頼者側も配慮が必要です☆

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