★引越し業者の費用

引越しをともなう新生活では、なにかと出費が多くなるもので出来るだけ費用は抑えたいと考えるものです。

そのなかで引越しにかかる費用は、荷物の量や移動距離だけでなく、引越し時期によっても変わってきます。

条件によって変わってくる引越し業者の費用を知ることで、新生活の予定も立てやすくなるので、その目安となる料金相場を見積もり大手3社の平均値から求めてみました。

この記事を読むことで自分の引越し条件で引越し業者の費用はだいたいいくらなのか、おおよその相場を理解できるようになります。

単身引越しの相場(時期・荷物量・距離別)

単身者の引越しは、ほとんど荷物のないケースや比較的運ぶものが多いケースの2つに分けることができます。

それぞれの単身引越しについて、引越し業者における通常期繁忙期に分けて距離別の料金相場を確認してみましょう。

【通常期(5月〜2月)の単身引越し費用相場】

単身(荷物少なめ) 単身(荷物多め)
~15km未満
(同市区町村程度)
31,586円 40,229円
~50km未満
(同都道府県程度)
34,232円 42,203円
~200km未満
(同一地方程度)
43,773円 57,378円
~500km未満
(近隣地方程度)
54,475円 75,051円
500km以上
(遠距離地方程度)
65,229円 94,675円

単身で引越しをするときに移動が50km未満の場合は、荷物の量による金額差は数千円程度に収まっています。同市区町村程度の近距離引越しでは、どちらの場合も費用相場は3万円台といったところです。

しかし遠距離になるほど荷物量に比例して費用相場は上がっていくことが分かります。

【繁忙期(3月~4月)の単身引越し費用相場】

単身(荷物少なめ) 単身(荷物多め)
~15km未満
(同市区町村程度)
38,641円 49,018円
~50km未満
(同都道府県程度)
45,523円 58,365円
~200km未満
(同一地方程度)
55,820円 81,575円
~500km未満
(近隣地方程度)
73,833円 105,323円
500km以上
(遠距離地方程度)
84,320円 128,928円

繁忙期の引越しでは、費用相場も2割以上高くなるのですが、単身者の引越しでも荷物の量が多いと上昇幅が大きくなります。

これは荷物量が増えるほど引越し業者が機材の手配に苦労するからで、単身パックなどを選択できるケースの方が費用を抑えやすいでしょう。

家族引越しの相場(時期・人数・距離別)

家族での引越しでは、荷物の量が家族の人数におおむね比例しているので、家族の人数で比較しています。

家族引越しについても5月~2月の通常期と、3月~4月の繁忙期のデータを比較して傾向を確認してみましょう。

【通常期(5月~2月)の家族引越し費用相場】

2人家族 3人家族 4人家族 5人家族以上
~15km未満
(同市区町村程度)
63,663円 77,256円 87,677円 104,886円
~50km未満
(同都道府県程度)
67,379円 89,214円 101,339円 115,093円
~200km未満
(同一地方程度)
85,714円 99,262円 107,275円 140,282円
~500km未満
(近隣地方程度)
126,627円 160,020円 175,264円 202.072円
500km以上
(遠距離地方程度)
169,599円 191,311円 215,586円 256,748円

家族引越しの50km未満の費用相場は、2人家族が6万5千円前後で家族が1人増えるごとに約1万円上がっていきます。東京-大阪ほどの長距離引越しだと金額が大きく上がり、2人家族で12万6千円が費用相場です。

【繁忙期(3月~4月)の家族引越し費用相場】

2人家族 3人家族 4人家族 5人家族以上
~15km未満
(同市区町村程度)
77,384円 94,351円 110,495円 121,343円
~50km未満
(同都道府県程度)
85,928円 114,471円 140,041円 175,919円
~200km未満
(同一地方程度)
141,217円 153,036円 177,208円 190,228円
~500km未満
(近隣地方程度)
180,786円 227,352円 264,792円 331,714円
500km以上
(遠距離地方程度)
220,280円 293,699円 319,620円 362,921円

繁忙期の家族引越しは、同都道府県程度までであれば通常期と大きな差はないのですが、それ以上の距離になると大幅に高くなります。

これは長距離引越しになるほどトラックや作業員の手配が大変になるためで、繁忙期の大きな特徴です。

【2023年版】1月~12月の月別引越し費用相場を知りたい方はこちら

引越し料金をできるだけ安くしたい方はこちら

引越しする曜日・時間帯別の費用相場

引越し費用は、通常期と繁忙期の違いだけではなく、引越しする曜日や時間帯によっても変わってきます。

平日と土日祝の費用相場、引越しする作業時間帯による費用相場を、それぞれ単身引越しと家族引越しで確認してみましょう。

【曜日別の引越し料金相場】

距離 曜日 単身引越しの費用相場 家族引越しの費用相場
近距離引越し 平日 51,042円 100,354円
土日祝 52,434円 98,876円
遠距離引越し 平日 69,684円 140,817円
土日祝 71,366円 142,543円

単身引越しは、近距離でも遠距離でも平日と土日祝の差は小さく、それほど気にする必要がないほどです。また家族引越しでも近距離引越しであればむしろ土日祝が安くなっています。

これが家族引越しで遠距離になると費用相場自体が大きく上がるのですが、平日と土日祝の差は「引越しは土日祝が高い」というイメージほどではないことが分かるでしょう。

【時間帯別の引越し料金相場】

作業時間帯 単身引越しの費用相場 家族引越しの費用相場
午前 39,442円 90,449円
午後 38,944円 67,833円
夕方以降 36,911円 55,071円

時間帯別の引越し費用相場は、家族引越しにおいて曜日別よりも大きく変わる傾向があります。単身引越しは作業時間が短いため時間帯を指定しない「フリー便」での希望も多く、時間帯による大きな違いは見られません。

しかし荷物量が多く作業時間も長くなる家族引越しでは、午前中に作業を開始する希望が多く、結果として費用相場も高くなっています。

引越し費用の口コミ

様々なシチュエーションでの引越し費用の相場を知ることで、自分の引越しはいくらかかるのかイメージが膨らんだと思います。

ここでは実際に引越しした方の費用に関する口コミを確認することで、より具体的な相場を確認してみましょう。

【50代女性】

引越し日
2023年2月
引越し人数
単身1人
移動距離
広島県-高知県
荷物量
ダンボール 10 / 家電 3 / 家具 1 / 自転車 1
引越し費用
5万円

広島県から高知県への移動距離は約250kmあるので、ほぼ単身引越しの相場どおりの引越しです。フリー便での依頼だったので比較的リーズナブルになっています。

【30代男性】

引越し日
2022年3月
引越し人数
家族4人
移動距離
茨城県-東京都
荷物量
ダンボール 50 / 家電 9 / 家具 6 / 自転車 1
引越し費用
22.5万円

家族4人の引越しで移動距離は100kmほどですが、繁忙期の午前中開始が希望だったので4社からの見積もりでも22.5万円と相場より高くなっています。

【40代女性】

引越し日
2023年1月
引越し人数
家族2人
移動距離
愛知県
荷物量
ダンボール 20 / 家電 4 / 家具 12 / 衣装ケース 2
引越し費用
6万円

家族2人で名古屋市内の引越しですが6万円で済んだのは、6社から見積もりを取ったことと時間指定のない引越しだったからでしょう。

【20代男性】

引越し日
2023年2月
引越し人数
単身1人
移動距離
大阪府-東京都
荷物量
ダンボール 20 / 家電 3 / 家具 4 / 自転車 1
引越し費用
7.5万円

大阪市から東京都へ単身引越しで、午前指定だったためか7.5万円と相場より若干割高な費用がかかっています。

【40代男性】

引越し日
2023年1月
引越し人数
家族4人
移動距離
大阪府
荷物量
ダンボール 60 / 家電 11 / 家具 11 / 自転車 3
引越し費用
9万円

大阪府藤井寺市内の引越しなので、土日の引越しでも時間指定のないプランで相場内に収まっている例です。近距離の場合はフリー便が使いやすいという好例でしょう。

引越し料金は運賃、実費、取り付け費などで決まる

引越し料金の見積もりを確認すると、「運賃」「実費」そして取り付け費などの「オプション料金」で決まっていることが分かります。

「運賃」は、越しで移動する距離やかかる移動時間に応じ、引越し業者ごとに運賃表により定められている料金です。

「実費」は、人件費や梱包資材費などにより発生する料金で、荷物量に比例して作業員が増えれば実費も上がるでしょう。

引越し
運賃は時間制運賃と距離制運賃という2種類の基準があり、引越し業者によって違いがあります。また実費では、作業員の数で料金が大きく変わるのです。

これに加えてエアコンの取り付けなどのオプション料金が加わって、引越し料金の総額が決まるのですが、業者ごとにかなり差がでます。

これは業者ごとに決めている料金に違いがあるうえ、同じ作業量でも全ての業者が同じ作業員数とは限らないからです。

引越し料金の差を確認するためには、複数の見積もりを比較する必要がありますが、自力で複数業者に見積り依頼をするのは大変な労力がかかります。

引越し
業者さんを探し出して1社ずつ連絡するのは無理よね。

そんな手間を省くための方法が、簡単にまとめて複数の引越し業者に見積もり依頼ができる、無料引越し一括見積もりサイトを利用することです。

一括見積もりサイトのなかでもオススメなのが「引越し侍」で、提携する引越し業者が約350社と他のサイトより多いことから、業者選びの選択肢も増えるでしょう。

希望日、現住所、引越し先住所そして荷物の量などを入力すれば、最大10社の見積もりを比較することができ、引越し費用が最大50%安くなることもあります。

また正式な見積もり依頼の前に費用をシミュレーションできるので、引越し費用の相場だけ知りたいときにも便利です。

引越し侍で格安業者を探す

引越し費用に関するよくある質問

Q.引越しの一括見積もりや契約後にキャンセル料はかかる?

A.一括見積もりを利用して見積もりを取っただけでは、契約前なのでキャンセル料がかかることはありません。

引越し見積もりの段階でキャンセル料や手数料など請求することは、業者側の違法行為となります。

複数の見積もりを取ってから業者を選び契約をしたあとのキャンセルですが、引越し予定日の3日前までならキャンセル料は発生しません。

これは国土交通省が引越し業者の守るべきルールとして定めている「標準引越運送約款」において、「引越し予定日の3日前」までに引越し業者へ意志表示をすれば「解約手数料(キャンセル料)を請求しない」となっているからです。

つまり予定日の前々日(2日前)以降はキャンセル料が発生し、ほとんどの引越し業者のキャンセル料は「標準引越運送約款」に準じて以下のとおりの金額になります。

● 引越し前々日のキャンセルまたは延期

・・・引越し料金(運賃及び料金)20%以内

● 引越し前日のキャンセルまたは延期

・・・引越し料金(運賃及び料金)の30%以内

● 引越し当日のキャンセルまたは延期

・・・引越し料金(運賃及び料金)の50%以内

これらのキャンセル料は事情にかかわらず発生しますが、まれに事情を考慮してくれる引越し業者があるので、キャンセルの連絡は早くしましょう。

Q.引越し業者への支払いにクレジットカードや電子マネーは使えますか?

A.引越し業者へ料金を支払う手段として、ほとんどの業者はクレジットカード払いに対応しています。

ただ使えるクレジットカードの種類は業者によって違いがあり、事前にクレカで支払うことを伝えておくことが必要です。

既にカードを使うことを決めているなら見積もり時など「クレジットカードで支払いたいのですが」と伝えておくとよいでしょう。

広く浸透しているクレジットカード払いに対して、電子マネーやQRコード決済は対応している引越し業者が少ないのが現実です。

現在電子マネー決済に対応している大手引越し業者は以下のとおりなので、ポイ活などしている方は参考にしてください。

引越し業者名 対応している電子マネー
アート引越センター PayPay、メルペイ、楽天ペイ、auPAY、d払い、Aeon Pay
日本通運 楽天PAY、LINEPay、PayPay、メルペイ、d払い、We Chat Pay、Alipay、ゆうちょPay、auPAY、J-CoinPay
アリさんマークの引越社 楽天PAY、PayPay、LINEPay、メルペイ、auPAY、ゆうちょペイ、Aeon Pay

なお電子マネーでの支払いもクレジットカード払いと同様事前に申込みが必要なので、引越し当日に伝えても対応してもらえません。

Q.見積もり後に荷物が増えた場合はどうする?

A.見積もり後になって荷物が増えてしまった場合は、早めに連絡をすれば再度見積もりなどの対応をしてくれます。

引越しの見積もりは、荷物の量に応じて手配するトラックの大きさやスタッフの数を決めているので、あまりに荷物が増えすぎるとパックの変更などが必要です。

連絡を怠って当日を迎えてしまうと、最悪の場合運べなくなる荷物が発生したり、高額な追加料金が発生したりします。

とくに繁忙期になると、トラックやスタッフの手配は大変なので、勝手に判断することなく必ず引越し業者へ連絡しましょう。

荷物が増えた場合の対処法はこちら↓

https://www.hikoshi-lab.com/3283

Q.引越し作業のスタッフには必ずチップを渡さないとダメ?

A.結論からいうと、引越し作業のスタッフへのチップ(心付け)は不要で、引越し業者の多くがスタッフに対してチップの受け取りを禁止しています。

引越しスタッフに対する謝礼やチップに関して、大手の引越し業者も公式サイトでアナウンスしています。

Q.引越しスタッフの方に、心付けや食事を用意した方がいいのですか?

A.当社のスタッフにはそのような心遣いはご不要です。

引用:サカイ引越センター

Q.引越スタッフの方に、謝礼や食事の用意をした方がよいのでしょうか?

A. 当社引越作業スタッフへの心遣いは必要ございません。

引用:アート引越センター

ただ感謝の気持ちを表したいという理由でチップを渡す方がいるのは確かで、もし渡したいなら少し工夫して渡すとよいでしょう。

チップの相場はスタッフ1人あたり1,000円が相場で、人数分ポチ袋へ入れて挨拶後にリーダーのスタッフに渡すとスマートです。

また現金以外で無難なのは、ペットボトル入りの飲料を感謝の言葉とともに渡すことで、貰うスタッフも困らないでしょう。

引越し料金に大きな影響があるのは繁忙期の引越しです

引越しにかかる料金は、単身引越しで3~4万円、家族引越しで6~10万円が基本相場で、距離によって2~10万円ほど加算されます。

ただ繁忙期になると相場自体が跳ね上がってしまうので、通常期と繁忙期では違った料金であることは理解しておきましょう。

また荷物が多い引越しになるほど、時間帯による価格差が大きくなってしまうので、安く済ませるためには引越しの予定に工夫が必要です。

そして何より重要なのは、引越しの見積もりは複数業者を必ず比較することで、無駄に高い料金を言い値で払ってしまわないようにしましょう。

それほど手間をかけずに引越し料金を安く済ませるために、一括見積もりの「引越し侍」を上手く活用することをオススメします。

引越し侍

画像引用:引越し侍
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