老人ホームへの引越しって大変なの?

人間というのは必ず年を取るものです。
当たり前のことですが生きていれば老化を避けることはできません。
それを誰もがわかっているからこそ「老後の暮らし」「老後の住まい」「老後の生き方」を意識するわけです。

老人ホームへ引越す場合、それにはどのような苦労があるのでしょうか。

ラクなケースは本当にラク

まず先に大前提をお話しますね。
ここで言う「老人ホーム」は、一時預かりなどのケースではなく、原則としてそこで暮らしていくタイプの「住居型老人ホーム」を指しています。

住居型老人ホームに引越す場合、その大変さというのは、ケースバイケースです。

非常に簡単に済むケースもあります。

一例をお出ししましょう。
これは実際に私の周りで起こった実体験です。

お嫁さんが、義理の両親の介護をずっとやってきていました。
しかし片方は寝たきり、片方は認知症が始まっており、自宅介護は無理と判断。
その時点で、寝たきりの義母の方を住居型老人ホームに入れることになりました。

このケースでは、引越しはまったく大変ではなく、1日もかからず終わりました。
それにはいくつか理由があります。

●同居しており、必要な荷物が何かというのがすぐにわかる状態だったこと
●同居ということもあり、引越しの主導権を家族が握ることができたため、
手続きが容易であったこと
●一軒家を「引き払う」という形ではなく、
「必要なものを住居型老人ホームに移す」という形での引越しが可能であったこと

この3つの条件がそろっていたため、引越は非常に簡単でした。

難航するケース

しかしこのようなケースばかりではありません。
上であげた「引越しのしやすいケース」というのは、裏を返せば
「その逆の場合は引越しが大変である」
ということに他ならないからです。

一緒に住んでいなければ、家族にはどこに何があるかわかりません。
住居型老人ホームに入るひとが要介護者で、かつ認知症などを患っている場合、
契約の締結も一苦労です。
また、家(部屋)を完全に引き払うという場合、
その家(部屋)全体のクリーニングや処分が必要となります。
また、そのときに必要とされる書類のありかがわからなくなっている場合も多いです。

「住居型老人ホームへの引越しが難しい」とされているのは、このようなことがあるからです。
また、一般的な引越しと違い、家(部屋)→住居型老人ホームの場合、
部屋のスペースが狭くなることが普通です。
よほど豪華な住居型老人ホームでもない限り、居住スペースは引越し前より狭くなるので、
荷物の取捨選択も必要となるのです。

「老後」を後回しにしない

私たちにとって、「老後」というのは、それこそずっと先のように思われます。
親の「老後」のことも、考えないようにしているひとが多いかと思います。
しかし、時間というのは確実に経過していきます。
いざ認知症を患ったときに、それから「老後」のことを考えていても遅いのです。
そのため、まだしっかりしているうちに、これからのことを見据え、
計画をしっかり練っておく必要があるでしょう。

たとえそれが完全なものでなかったとしても、その計画があるかないかでは、
手続きの大変さがまったく違ってくるからです。

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